良く見せようとするほど空回りするのはなぜ?心理学から考える3つの対処法

明るいカフェで向かい合い、会話をしている男女 メンタル・思考

人から良く思われたいと思うあまり、無理をしてしまうことはありませんか。

私自身、婚活をしていた頃は「自然体でいよう」と思っていました。

良い人に見られたい。
優しい人だと思われたい。
気が利く人だと思われたい。

意識していたつもりはありませんでしたが、振り返ると自分を良く見せようとしていたのだと思います。

お見合い前には会話を準備していたのに、緊張して余計なことまで話してしまう。帰宅してから「あの話はしなければ良かった」と反省することもありました。

なぜ、良く見せようとするほど空回りしてしまうのでしょうか。

今回は、その心理と無理をせず人と関わるための3つの方法を紹介します。


なぜ人は自分を良く見せようとするのか

心理学には「自己呈示(じこていじ)」という考え方があります。

自己呈示とは、他人からどう見られるかを意識し、自分の印象を調整することです。

仕事では頼りになる人、恋愛では優しい人、友人の前では気が利く人。

私たちは相手や状況に合わせて、自分の見せ方を変えています。

自己呈示そのものは悪いことではありません。

身だしなみを整えたり、言葉遣いに気をつけたりすることも、良い印象を与えるための自然な行動です。

問題は、相手からの評価を意識しすぎてしまうことです。


自分を意識しすぎると空回りしてしまう理由

人からどう見られるかを気にしすぎると、目の前の会話に集中しにくくなることがあります。

ここでは、自己呈示・自己注目・スポットライト効果という3つの心理学的な考え方から、その理由を見ていきます。


① 自己呈示|良い印象を与えようとする

相手に良く思われたい気持ちが強くなると、会話の内容や自分の振る舞いを必要以上に気にしてしまうことがあります。

自然に話そうと思っていても、良い人に見られることが優先されてしまうのです。


② 自己注目|自分のことばかり気になる

自己注目とは、自分の感情や言動などに注意が向くことです。

「今の話は面白かったかな」
「変なことを言っていないかな」

自分のことを気にしすぎると、相手の話に集中する余裕がなくなることがあります。


③ スポットライト効果|人から見られすぎていると感じる

スポットライト効果とは、他人が自分の言動や外見を、実際以上に注目していると思いやすい心理です。

お見合いで余計なことを話してしまい、帰宅後も何度も思い出していました。

自分では大きな失敗だと思っていても、相手はそれほど気にしていなかった可能性もあります。

自分が思っているほど他人から注目されているとは限らないのです。


自分を良く見せようとしすぎない3つの方法

意識の向け方を少し変えることで、会話の負担を減らせる場合があります。


① 会話中に自分を採点しない

会話をしていると、「今の話は面白かったかな」「変に思われなかったかな」と自分の言動を評価してしまうことがあります。

自分を採点していることに気づいたら、相手の話に意識を戻してみます。

会話中に自分の出来栄えを判断する必要はありません。


② 沈黙を埋めようとしない

会話が途切れると、何か話さなければと焦ることがあります。

沈黙を避けようとして、必要以上に話してしまうこともあります。

会話が途切れたからといって、失敗したわけではありません。

無理に話題を探さず、相手が話し始めるのを少し待ってみるのも一つの方法です。


③ 会話が終わった後の反省を繰り返さない

会話が終わってから、失敗したと思う場面を何度も思い出してしまうことがあります。

振り返ることは悪くありません。改善できることがあれば、一つだけ考えて終わりにする。

相手がどう感じたかは、考え続けても分からないことがあります。

終わった会話を何度も評価するより、次の機会に生かすことを意識してみます。


良い人に見られることより、相手との時間を大切にする

私の場合は、相手に良く思われようとするあまり、自分の振る舞いばかり気にしていたように思います。

人からどう見られるかを意識するよりも、目の前の相手に関心を向ける。

自分を良く見せようと頑張るより、相手との会話や時間を楽しむ。

これからは、そんな人間関係を大切にしていきたいと思います。

参考文献・参考資料

① 自己呈示(Self-presentation)

Leary, M. R., & Kowalski, R. M. (1990). Impression management: A literature review and two-component model. Psychological Bulletin, 107(1), 34–47.

② 自己注目(Self-focused attention)

Ingram, R. E. (1990). Self-focused attention in clinical disorders: Review and a conceptual model. Psychological Bulletin, 107(2), 156–176

③ スポットライト効果(Spotlight effect)

Gilovich, T., Medvec, V. H., & Savitsky, K. (2000). The spotlight effect in social judgment: An egocentric bias in estimates of the salience of one’s own actions and appearance. Journal of Personality and Social Psychology, 78(2), 211–222.

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