本当はつらい。嫌だ。断りたい。
でも、相手に気を使って本音を言えない。しんどくても「つらい」と言えず、自分の気持ちを飲み込んでしまう。
怖いのは、それを繰り返すうちに、我慢することが当たり前になってしまうことです。
こうした、自分の感情を表に出さず抑え込むことを「感情抑制」といいます。
この記事では、感情抑制が起こる理由と、我慢しすぎず自分の気持ちを大切にするための方法を紹介します。
感情抑制とは?
感情抑制とは、感じている感情を表情や言葉、態度などに出さないように抑えることです。
たとえば、
・ 本当はつらいのに「大丈夫」と答える
・ 腹が立っていても笑ってやり過ごす
・ 断りたいのに「いいですよ」と引き受ける
・ 不安や寂しさを感じても誰にも話さない
こうした行動も感情を抑える一つの形です。
もちろん、社会生活では感情をそのまま出さない方がよい場面もあります。仕事中に腹が立ったからといって、すべてを相手にぶつけるわけにはいきません。
問題なのは、必要な場面でも自分の感情を出せなくなってしまうことです。
いつも相手を優先し、自分の気持ちを後回しにしていると、少しずつ心が疲れてしまいます。
僕自身、感情を表現するのが苦手で、「大丈夫?」と聞かれると、反射的に「大丈夫です」と答えてしまうことがあります。
でも後になって、「本当は大丈夫じゃなかったかもしれない」と気づくことがあります。
なぜ感情を抑えてしまうのか
感情を抑えてしまう背景には、
・ 嫌われたくない
・ 相手を困らせたくない
・ 空気を壊したくない
・ 自分が我慢すればいい
といった気持ちがあります。
周りに気を使う人ほど、自分の気持ちより相手を優先し、本音を飲み込んでしまうことがあります。
それが続くと、嫌なのに引き受けたり、つらいのに「大丈夫」と言ったりすることが当たり前になってしまいます。
まずは、「本当はどう感じている?」と、自分の気持ちに気づくことから始めてみましょう。
嫌われたくない」「相手にどう思われるか気になる」という気持ちが強い方は、こちらも参考にしてください。
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感情抑制をやわらげる5つの方法
感情を抑える癖があるからといって、急に何でも本音で話す必要はありません。
むしろ大切なのは、自分が安心できる範囲で少しずつ感情を表現することです。
① 「大丈夫」と言う前に少し考える
誰かから、「大丈夫?」と聞かれたとき、反射的に「大丈夫」と答えていないでしょうか。
そんなときは、一度だけ自分に聞いてみます。
「本当に大丈夫かな?」
大丈夫なら、それで構いません。
でも、「ちょっと疲れているかも」「本当は少し嫌だったな」と気づくこともあります。
まずは感情を表現することより、自分の本音に気づくことから始めてみましょう。
② 感情に名前をつける
モヤモヤしているときは、その気持ちを言葉にしてみます。
「腹が立っている」
「不安なんだ」
「寂しいのかもしれない」
「疲れている」
正確な言葉でなくても構いません。
感情を言葉にしようとすることで、自分の状態を整理しやすくなります。
スマートフォンのメモなどに一言だけ書くのも方法の一つです。
③ 本音を10%だけ伝えてみる
感情を抑える人にとって、「本音を言いましょう」と言われても難しいものです。
だから全部言う必要はありません。
たとえば、「できません」と言うのが難しければ、「今日はちょっと厳しいかもしれません」でも構いません。
「つらいです」と言えなければ、「最近ちょっと疲れています」でもいい。
0か100かではなく、10%だけ本音を出してみる。
それくらいから始める方が続けやすいと思います。
④ 信頼できる人には少し頼ってみる
何でも一人で抱え込む必要はありません。
信頼できる人に、「ちょっと聞いてほしいんだけど」「最近こんなことがあってさ」と話すだけでも、自分の気持ちを外に出す練習になります。
相談したからといって、必ず答えを出してもらう必要もありません。
ただ話を聞いてもらうだけでもいいのです。
⑤ 「我慢するかどうか」を自分で選ぶ
我慢すること自体が悪いわけではありません。
仕事や人間関係では、あえて言わない方がいい場面もあります。
大切なのは、「言えないから我慢する」のではなく、「今回は言わない」と自分で選べることです。
まとめ|本音は全部言わなくていい
感情を抑えないからといって、思ったことを全部話す必要はありません。
大切なのは、すべて我慢するか、全部言うかの二択にしないことです。
「本当はどう感じている?」と自分に聞いて、言えそうなことから少しずつ伝えてみる。
我慢するか、伝えるかを自分で選べるようになるだけでも、心は少しラクになります。


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