人生を変えたいと思っていても、なかなか行動に移せないことがあります。
・ 転職したい。
・ 新しいことを始めたい。
・ 今の生活を変えたい。
誰かに自分の夢や目標を話しているうちに、それだけで少し前に進んだような気持ちになることはありませんか。
人に相談することで考えが整理されたり、行動するきっかけになったりすることもあります。ただ、何か月も同じ目標を話しているのに、実際には何も変わっていない。
目標を話すことで満足してしまっていないか、一度振り返ってみてもいいかもしれません。
目標を人に話すと満足してしまう心理
心理学者ピーター・ゴルヴィツァーらの研究では、自分がなりたい姿に関わる目標を他人に認識してもらうことで、その後の行動が弱まる場合があることが示されています。
例えば、「起業して経営者になりたい」と周囲に話し、応援されたり認められたりすると、まだ何も始めていないのに、少し目標に近づいたような気持ちになることがあります。
本来は、目標を達成するために行動する必要があります。しかし、周囲から認められることで心理的な満足感が生まれ、実際の行動への意欲が弱まる場合があるのです。
目標を人に話すこと自体が悪いわけではありません。人に宣言することで責任感が生まれ、行動につながる人もいます。
問題は、目標を話したことで満足し、その後の行動が伴わなくなることです。
参考文献:Gollwitzer, P. M., et al.(2009)「When Intentions Go Public: Does Social Reality Widen the Intention-Behavior Gap?」Psychological Science, 20(5), 612–618.
言葉だけで終わらせないための3つの考え方
① 目標ではなく、次の行動を具体的に伝える
「転職したい」と話すだけでなく、「今週末に求人を3件調べる」と具体的に伝える。
目標そのものよりも、実際に何をするのかを明確にします。
誰かに話すのであれば、次にする行動を伝えた方が、どこまで進んだのか確認しやすくなります。
② 話した後に、実際に行動できたか確認する
目標を話して満足していないかを振り返ってみます。
「独立したい」と話したのであれば、その後に何を調べたのか。
「資格を取りたい」と話したのであれば、試験について調べたり、申し込みをしたりしたのか。
考えたことや話したことと、実際に行動したことを分けて考えます。
③ 目標を話す相手を選ぶ
誰にでも夢や目標を話す必要はありません。
ただ応援してくれる人だけでなく、具体的なアドバイスをくれたり、どこまで進んだのか確認してくれたりする人に相談する方法もあります。
例えば、起業したいのであれば、実際に起業した経験がある人に相談する。
転職を考えているなら、希望する業界で働いている人に話を聞く。
目標を話すことを、単なる満足で終わらせず、次の行動につながる機会にしていきます。
目標を話すことより、実際に何をしたか
夢や目標を持つことは、これからの人生を考えるきっかけになります。ただ、目標を話しただけでは、現実が変わるとは限りません。
もし今、実現したい目標があるなら、最後にその目標に向けて行動したのはいつだったか、振り返ってみてはいかがでしょうか。
目標を持っていることと、その目標に向かって進んでいることは、必ずしも同じではありません。

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