看護師の社会保険とは?健康保険・厚生年金・雇用保険・労災をわかりやすく解説

40代看護師が社会保険制度を確認しているイメージ 看護師の働き方・お金
社会保険の仕組みを理解することが、40代看護師の安心につながる

看護師として働いていると、毎月の給与から健康保険料や厚生年金保険料、雇用保険料などが引かれています。

給与明細を見ながら、「社会保険って何に使われているんだろう?」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。

社会保険は、病気やケガ、休職、失業、老後など、働き続けることが難しくなったときに生活を支えてくれる制度です。

看護師として働くうえでも、仕組みを知っておいて損はありません。

この記事では、

・健康保険
・厚生年金保険
・雇用保険
・労災保険

この4つの制度について、できるだけわかりやすく解説します。


看護師が加入する社会保険とは?

一般的に会社や病院などに雇用されて働く看護師は、一定の加入条件を満たすと社会保険に加入します。

主な制度は次の4つです。

・ 健康保険:病気やケガ、休職時などを支える
・ 厚生年金保険:老後や障害、死亡時の生活を支える
・ 雇用保険:失業や育児・介護、能力開発などを支える
・ 労災保険:仕事中や通勤中のケガなどを補償する

毎月給与から保険料が引かれているため、「負担」というイメージが強いかもしれません。

しかし、実際には働けなくなったときや退職したときにも関係する大切な制度です。


健康保険|病気やケガ、休職時を支える

健康保険というと、病院を受診したときの医療費負担を思い浮かべる人が多いと思います。

代表的な仕組みには、

・ 医療費の自己負担
・ 高額療養費制度
・ 傷病手当金
・ 出産手当金

などがあります。

特に働く看護師が知っておきたいのが「傷病手当金」です。

病気やケガによって仕事を休み、給与を十分に受け取れない場合、一定の条件を満たすと傷病手当金を受け取れることがあります。

支給期間は、支給開始日から通算して1年6か月です。

体調を崩して休職する可能性は誰にでもあります。

「休職したらすぐに収入がなくなる」と考えるのではなく、利用できる制度を知っておくことが大切です。
▶︎ 看護師が知っておくべき傷病手当金の仕組み


厚生年金保険|老後だけではなく障害や死亡にも備える

厚生年金というと、「老後にもらう年金」というイメージが強いかもしれません。

厚生年金には老後以外の保障もあります。

主に、

・ 老齢厚生年金
・ 障害厚生年金
・ 遺族厚生年金

があります。

たとえば病気やケガによって一定の障害状態になった場合、要件を満たせば障害厚生年金を受給できる可能性があります。

加入者が亡くなった場合には、一定の要件を満たす遺族に遺族厚生年金が支給されることがあります。

厚生年金は老後のためだけではなく、現役で働いている期間にも関係する制度です。


雇用保険|失業や育児・介護などを支える

雇用保険は、仕事を辞めたときだけに使う制度ではありません。

代表的な給付には、

・ 基本手当(いわゆる失業手当)
・ 育児休業等給付
・ 介護休業給付
・ 教育訓練給付

などがあります。

看護師が退職や転職を考えるときに特に関係するのが基本手当です。

一定の条件を満たして退職後に求職活動をする場合、基本手当を受け取れることがあります。

受給できる期間や金額、給付開始までの扱いなどは、離職理由や雇用保険の加入期間などによって異なります。

退職を考えている場合は、辞めてから調べるのではなく、在職中に確認しておくことをおすすめします。
▶︎ 看護師の失業保険はいくらもらえる?


労災保険|仕事中や通勤中のケガなどを補償する

労災保険は、仕事や通勤が原因となったケガや病気などを補償する制度です。

看護師の場合では、

・ 針刺し事故
・ 患者さんの移乗介助などによる腰痛
・ 仕事中の転倒やケガ
・ 患者さんからの暴力による負傷

などが考えられます。

また、長時間労働や強い心理的負荷などによって精神障害を発症した場合も、一定の認定基準を満たせば労災の対象になる可能性があります。

労災と認定されれば、必要な治療に対する療養補償や、仕事を休んだ場合の休業補償などを受けられます。「仕事中に起きたことだから仕方ない」と自己判断せず、職場へ報告することが大切です。


退職すると社会保険はどうなる?

退職すると、これまで勤務先で加入していた社会保険にも変更が生じます。

たとえば健康保険では、

・ 健康保険の任意継続
・ 国民健康保険への加入
・ 家族の健康保険の被扶養者になる

などの選択肢があります。

厚生年金についても、転職先で加入する場合を除き、原則として国民年金への切り替えなどが必要になります。

また、条件を満たせば退職後も傷病手当金を継続して受給できる場合があります。

退職するときは、給与や退職金だけではなく、社会保険の手続きまで確認しておくことが大切です。


社会保険は働けなくなったときにも自分を支えてくれる

看護師が働くうえで関係する主な社会保険は、

・ 健康保険
・ 厚生年金保険
・ 雇用保険
・ 労災保険

の4つです。

普段は給与から保険料が引かれていることしか意識しないかもしれません。

しかし、病気やケガで休職したとき、退職したとき、仕事中にケガをしたときなどに、社会保険が生活を支えてくれることがあります。

特に転職や退職、休職を考えている看護師は、「自分はどの制度を利用できるのか」を事前に確認しておくことが大切です。

制度を知ったうえで、これからの働き方を考えていきましょう。

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