看護師のキャリアの棚卸し|これからの働き方を考える7つの整理

40代女性看護師がクリップボードにメモを取りながらキャリアを整理しているイメージ 看護師の働き方・お金
40代看護師がキャリアの棚卸しを行うイメージ。辞める前に必要なのは“決断”ではなく“整理”。

看護師として働いていると、「このまま今の働き方を続けていいのだろうか」と考えることがあります。

夜勤がつらくなってきた。
今の職場で働き続けることに迷いがある。
転職したいけれど、何が自分に合っているのか分からない。

そんなときは、すぐに転職先を探すのではなく、一度これまでのキャリアを整理してみる方法があります。

キャリアの棚卸しとは、これまで経験してきた仕事や自分の強み、苦手なこと、これからどんな働き方をしたいのかを整理することです。

この記事では、看護師がこれからの働き方を考えるための7つの整理について紹介します。


① これまでの職歴を書き出す

まずは、これまで経験してきた仕事を書き出してみましょう。

たとえば、

・ 急性期病棟5年
・ 回復期リハ病棟3年
・ 訪問看護7年
・ 夜勤専従2年
・ プリセプター経験
・ 委員会活動

といった形です。

勤務先や年数だけではなく、

・ どんな患者さんを担当してきたか
・ どんな役割を任されてきたか
・ どんな仕事を評価されたか

まで振り返ってみると、自分が積み重ねてきた経験が見えやすくなります。

長く同じ仕事をしていると、自分にとって当たり前にできることが増えてきます。

書き出してみることで、それまで気づかなかった経験や強みが見つかることもあります。


② 得意な看護を整理する

次に、自分が得意としてきたことを考えてみます。

たとえば、

・ 患者さんと落ち着いて話せる
・ 家族への説明が得意
・ 急変時でも比較的冷静に対応できる
・ 後輩から相談されることが多い
・ 他職種との調整が得意

などです。

特別な資格や技術だけが強みではありません。

自分では普通にやっていることでも、周囲からよく頼まれることや評価されることは、その人の強みである可能性があります。

自分がどんな仕事に向いているのかを考える材料にもなります。


③ 苦手なことや負担になっていることを整理する

得意なことだけではなく、今の仕事で負担になっていることも書き出してみましょう。

たとえば、

・ 夜勤が体力的につらい
・ 人間関係で消耗する
・ 管理職にはなりたくない
・ 残業が多い
・ 休日でも仕事のことを考えてしまう

などです。

ここを整理すると、「看護師を辞めたいのか」「今の職場や働き方がつらいのか」を分けて考えやすくなります。

病棟勤務がつらくても、夜勤のない職場なら続けられるかもしれません。

人間関係が原因なら、看護師そのものを辞める必要はないかもしれません。

何が負担になっているのかを具体的にすることで、次に考えることも変わってきます。


④ 毎月いくら必要なのかを確認する

働き方を変えるときに考えておきたいのがお金です。

まずは、

・ 住宅費
・ 食費
・ 車関連費
・ 保険料
・ 教育費
・ その他の固定費

など、毎月必要なお金を書き出してみましょう。

最低限必要な生活費が分かれば、「収入をどこまで下げられるのか」も考えやすくなります。

夜勤を減らせば、その分収入が下がることもあります。

必要な生活費を把握してみると、「今ほど夜勤をしなくても生活できる」と分かることもあります。

退職を考えている場合は、退職金や失業保険についても確認しておきましょう。

▶︎ 看護師の退職金はいくら?勤続年数や病院による違い・確認方法を解説
▶︎ 看護師の失業保険はいくらもらえる?自己都合・会社都合の違いと受給条件


⑤ 今の働き方をこの先も続けられるか考える

現在の仕事を続けられているからといって、この先も同じ働き方を続けたいとは限りません。

たとえば、

「今の夜勤回数をこの先も続けたいか」
「今の通勤時間を負担に感じていないか」
「休日まで疲れて寝ている生活を続けたいか」

と考えてみます。

今の職場を辞めることだけが選択肢ではありません。

夜勤回数を減らす、部署異動を相談する、日勤中心の職場を探すなど、今の負担を減らす方法もあります。


⑥ 看護以外で身につけた強みも整理する

看護師として働いて身につくのは、看護技術だけではありません。

たとえば、

・ 人に説明する力
・ 後輩を指導する力
・ 文章を書く力
・ コミュニケーション力
・ スケジュールを調整する力
・ 問題が起きたときに対応する力

なども、仕事を通じて身につけてきた能力です。

こうした力は、転職だけではなく、副業や新しい仕事に挑戦するときにも活かせます。

「看護師の仕事しかしてこなかった」と考えるのではなく、これまでの仕事を通して何を身につけてきたのかまで振り返ってみましょう。


⑦ 5年後にどんな働き方をしていたいか考える

最後に、5年後の働き方を考えてみます。

たとえば、

・ 夜勤を減らしている
・ 訪問看護で経験を活かしている
・ 教育や指導に携わっている
・ 副収入を作っている
・ 休日をきちんと休めている

などです。

年収だけではなく、

「何時ごろ仕事が終わっていたいか」
「休日をどう過ごしたいか」
「仕事以外の時間を何に使いたいか」

まで考えてみると、自分が求めている働き方が見えやすくなります。


まとめ|働き方を見直すために、まず整理してみる

私自身も以前は夜勤を多くしていましたが、現在は訪問看護を中心とした働き方に変えています。

収入は減りましたが、その分、自分の時間を持てるようになりました。

働き方を考えるときは、収入だけではなく、時間や体力、これからやりたいことも含めて考えることが必要だと感じています。

転職や退職に迷ったときは、まず自分の経験や強み、負担になっていること、今後の希望を書き出してみてください。

自分が何を続けたいのか、何を変えたいのかを整理することが、これからの働き方を考えるきっかけになります。

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