看護師として働いていると、頼まれた仕事を断れず、気づけば自分ばかり忙しくなっていることがあります。
困っている人がいれば手伝う。
頼まれれば引き受ける。
相手が不機嫌なら、自分が何かしたのではないかと気になる。
周囲への気遣いは、看護師として大きな強みです。
ただ、いつも自分を後回しにしていると、その優しさが自分を疲れさせてしまうことがあります。
この記事では、なぜ「いい人」ほど仕事を抱え込みやすいのか、そして優しさを失わずに自分を守る方法を紹介します。
なぜ「いい人」ほど仕事を抱え込むのか
職場では、頼みやすい人に仕事が集まりやすくなります。
「この人なら引き受けてくれる」
「お願いしても嫌な顔をしない」
そう思われると、少しずつ頼まれることが増えていきます。
最初は感謝されても、それが続けばいつの間にか「やってくれる人」になってしまうこともあります。
気づけば、
・ いつも誰かの仕事を手伝っている
・ 頼まれると断れない
・ 自分の仕事が後回しになる
・ 周囲の機嫌まで気にしてしまう
そんな状態になってしまいます。
優しいことが悪いのではありません。
「どこまで引き受けるか」を決めないまま頑張り続けることが、疲れにつながってしまうのです。
職場で周囲に気を使いすぎてしまう方はこちらも参考にしてください。
▶ 40代看護師が職場の人間関係で消耗しないための3つの境界線
「いい人」が疲れやすい3つの理由
周囲に気を使える人ほど、自分では気づかないうちに無理をしていることがあります。
ここでは、「いい人」が職場で疲れやすくなる3つの理由を見ていきます。
① 頼まれると断れない
周囲に気を使う人ほど、仕事を頼まれたときに断ることが難しくなります。
忙しくても「自分がやった方がいいかな」と考え、つい引き受けてしまう。
断ったら相手にどう思われるか気になったり、関係を悪くしたくない気持ちがあったりするからです。
「できるから引き受ける」のと、「断れないから引き受ける」のは違います。
一度、自分に余裕があるかを考えてから返事をするだけでも、仕事を抱え込みすぎるのを防ぎやすくなります。
② 人間関係を悪くしたくなくて我慢してしまう
看護師はチームで働くため、周囲との関係を無視することはできません。
だからこそ、嫌なことがあっても言い返さず、納得できなくても自分が我慢してしまうことがあります。
その場は丸く収まっても、いつも自分が我慢する側になれば、少しずつ疲れていきます。
③ 自分の疲れを後回しにする
周囲を優先することが続くと、自分の疲れは後回しになりがちです。
忙しくても無理を続け、休むことに申し訳なさを感じてしまうこともあります。
その結果、眠れない、休日も仕事が頭から離れない、出勤するのがつらいなど、心や体に影響が出てから疲れに気づくことがあります。
人のために頑張れる人ほど、自分の疲れにも早めに気づくことが必要です。
優しい看護師が自分を守る4つの方法
性格を変える必要はありません。
必要なのは、優しくすることをやめることではなく、自分ができる範囲を伝えられるようになることです。
① すぐに引き受けない
仕事を頼まれても、その場ですぐに引き受ける必要はありません。
まず自分の業務量や優先順位を確認し、余裕があるかを考えてから返事をします。
一度考える時間を作るだけでも、無理な仕事まで抱え込むことを減らせます。
反射的に引き受けず、一度考えてから決める習慣をつけてみましょう。
② できる範囲を伝える
すべて引き受ける必要はありません。
時間や仕事量を考えて、自分が対応できる範囲だけを伝える方法もあります。
全部引き受けるか、すべて断るかの二択ではなく、「ここまでならできる」という線を決めておくと、無理を抱え込みにくくなります。
③ 相手の感情と自分を分ける
誰かが不機嫌だと、自分まで落ち着かなくなることがあります。
そんなときは、「これは自分の問題なのか?」と一度考えてみます。
自分に原因があるなら対応すればいい。
そうでなければ、相手の感情まで背負う必要はありません。
④ 自分の疲れにも目を向ける
看護師は人の体調には気づけても、自分の疲れは後回しになりがちです。
睡眠不足や休日の疲れ、仕事への気持ちの変化などは、無理が続いているサインになることがあります。
疲れが続いているなら、休むだけでなく、仕事量や働き方を見直すことも選択肢の一つです。
心身の不調が続いている方はこちらも参考にしてください。
▶︎ 仕事がつらい看護師へ|心身の不調・休職・退職前に考えたいこと
優しさと我慢は同じではない
周囲に気を配れることは、看護師として一つの強みです。
ただ、優しいことと、自分を後回しにして我慢し続けることは同じではありません。
頼まれた仕事をすべて引き受けず、できる範囲を伝える。周囲の感情まで背負わず、疲れているときには休む。それだけでも、仕事での消耗は減らせます。
優しさをなくすのではなく、自分を犠牲にしない優しさに変えていく。
そんな働き方でもいいのではないでしょうか。


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