「どうして自分ばかり、こんな扱いを受けるんだろう」
人間関係の中で、そう感じたことはありませんか。
私自身、声や話し方が柔らかい方で、人から強く見られるタイプではないと思っています。
相手から強い態度を取られると、「自分は舐められやすいのかな」「もっと強そうな人なら、こんな言い方をされないのかな」と考えることがありました。
職場では、ほかのスタッフと対応が違うように感じたり、強い口調で注意されたりすることもありました。
そんな経験が重なると、「自分の話し方や雰囲気が原因なのかな」と考えてしまうことがあります。
この記事では、「自分ばかり損している」と感じる心理と、そうした状況への対処法を紹介します。
「自分ばかり損している」と感じるのはなぜ?
認知行動療法(CBT)では、出来事そのものだけでなく、その出来事をどう受け止めるかによって、感情や行動が変わると考えます。
例えば、上司から強い口調で注意されたとします。
「自分は舐められているから、こんな言い方をされるんだ」
そう考えると、悔しさや怒りが強くなるかもしれません。
「この上司は、誰に対しても強い口調で話す人なのかもしれない」と考えれば、受け止め方が少し変わる可能性があります。
考え方を変えたからといって、実際に受けた不当な扱いまで正当化する必要はありません。
嫌な経験が続くと、「いつも自分ばかり」「どうせ自分は軽く扱われる」と考えるようになることがあります。
その考えが強くなると、相手の行動を悪い方向に受け取りやすくなる場合もあります。
だからこそ、実際に起きている問題と、自分の中で広がっている考えを分けてみることが役立ちます。
「自分ばかり損している」と感じたときの3つの対処法
① 事実と自分の考えを分ける
嫌なことがあったときは、まず何が起きたのかを整理してみます。
例えば、上司から強い口調で注意された場合です。
- 事実: 上司から強い口調で注意された。
- 考え: 自分は舐められているから、こんな言い方をされる。
- 感情: 悔しい、腹が立つ、悲しい。
強い口調で注意されたことは事実です。しかし、その理由が「自分を舐めているから」なのかどうかは分かりません。
事実と自分の考えを分けることで、思い込みが強くなっていないか確認できます。
自分だけが繰り返し強く注意されているのであれば、それは実際に起きている問題として考える必要があります。
② 自分が何を我慢しているのか確認する
「自分ばかり損している」と感じる背景には、我慢が積み重なっている場合もあります。
本当は忙しいのに、頼まれた仕事を断れない。
納得できないことがあっても、その場では何も言えない。
相手との関係を悪くしたくなくて、自分の気持ちを後回しにしてしまう。
私自身も、相手に強く言い返すことが得意ではありません。そのため、嫌なことがあっても、その場では言葉にできないことがあります。
そんなときは、「本当はどうしてほしかったのか」を考えてみます。
例えば、仕事を頼まれたこと自体が嫌だったのか。それとも、自分の忙しさを考えずに頼まれたことが嫌だったのか。
そこが分かると、相手に何を伝えればよいのかも見えてきます。
③ 自分にできる行動を選ぶ
自分が何を我慢しているのか分かったら、次にできることを考えてみます。
相手との関係によっては、自分の気持ちを直接伝えることが難しい場合もあります。
例えば、仕事を頼まれたときには、「今の仕事が終わってからでも大丈夫ですか?」
納得できない注意を受けたときには、「改善したいので、具体的にどこを直せばよいか教えてください」
このように、落ち着いて確認する方法があります。
直接伝えにくい場合は、メールなどで確認してもよいと思います。
不当な扱いが繰り返されるのであれば、日時や出来事を記録し、信頼できる人や職場の相談窓口に相談することも選択肢です。
相手の態度を変えることは難しくても、自分がどう対応するかは考えることができます。
無理に相手と向き合おうとせず、状況に合った方法を選んでいきたいと思います。
自分ばかり損していると思ったら
人間関係では、納得できない対応を受けることもあります。そんなとき、すべてを自分のせいにする必要はありません。
自分の考え方を振り返ることも必要ですが、相手の態度に問題がある場合は、無理に我慢しなくてもいいと思います。
私もこれからは、嫌なことをただ我慢するのではなく、自分にできる行動を考えていきたいと思います。
参考文献・参考資料
① Beck, A. T.(1976).
Cognitive Therapy and the Emotional Disorders.
International Universities Press.
② National Health Service(NHS).
Thought record — Every Mind Matters.


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