家族の問題が頭から離れないときの対処法|考えすぎて疲れた私の経験

夕暮れの海辺を一人で歩く男性のシルエット。悩みを抱えながらも自分の人生を前に進めるイメージ メンタル・思考

家族の問題が気になって、仕事や日常生活に集中できなくなることはありませんか。

最近、90歳になる父が原付バイクで追突事故を起こしました。幸い大きな怪我はありませんでしたが、相手の車の修理費をめぐって、確認しなければならないことがいくつも出てきました。

私自身が起こした事故ではありません。それでも、気がつくと事故のことばかり考えるようになっていました。

ブログを書こうとしても集中できず、何となくYouTubeやテレビを見て一日が終わってしまうこともありました。

家族の問題を解決しようとするうちに、自分自身の生活まで止まってしまっていたのです。

今回は、父の交通事故をきっかけに経験した、考えすぎてしまう心理と、自分の生活を取り戻すための3つの対処法を紹介します。


家族の問題が頭から離れなくなる心理

父の事故について、最初に聞いていた話では、原付バイクのブレーキペダルが相手の車に接触したというものでした。

相手から伝えられた修理費は約30万円でした。

私は事故現場を見ていませんし、父の説明がすべて正しいとも限りません。

見積書を確認し、車の損傷箇所を見せてもらい、警察にも問い合わせました。

それでも、今回の事故でどこまで損傷したのか、はっきりしない部分が残りました。

「本当に今回の事故でできた傷なのだろうか」
「父の説明はどこまで正確なのだろう」
「このまま修理費を支払ってよいのだろうか」

何度考えても答えが出ず、同じ疑問が頭の中を繰り返していました。

父が高齢であることへの心配もありました。自分が何とかしなければならないという責任感もあったと思います。

いつの間にか、父の問題を自分自身の問題のように捉えていました。

心理学では、同じ問題や不快な感情について繰り返し考え続けることを「反芻思考はんすうしこう」と呼びます。

問題について考えること自体が悪いわけではありません。見積書を確認したり、必要なところへ問い合わせたりすることは、解決に向けた行動です。

今ある情報では答えが出ないことを何時間も考え続けても、状況が変わるとは限りません。

事故を起こしたのは私ではありません。それなのに、いつの間にか私自身の生活まで事故に占領され始めていたのです。


家族の問題で疲れたときの3つの対処法

心理学には、ストレスに対処する方法として「コーピング」という考え方があります。

コーピングとは、ストレスを感じる状況に対して、負担を減らすために行う対処のことです。

代表的なものに、問題焦点型コーピングと情動焦点型コーピングがあります。

対処方法 内容
問題焦点型コーピング ストレスの原因となる問題そのものに働きかける
情動焦点型コーピング ストレスによって生じた不安や怒りなどの感情に対処する

今回の父の事故でも、問題を解決するための行動と、自分の精神的な負担を減らすための行動を分けて考えることができます。


① 今できることと、できないことを分ける

問題が起きたとき、まず考えたいのは、自分に何ができるのかということです。

今回の事故であれば、見積書を確認する、損傷箇所を確認する、必要に応じて専門家に相談するといった行動はできます。

これは、問題そのものに働きかける「問題焦点型コーピング」に当たります。

事故当日に戻ることも、父の記憶を正確にすることもできません。

相手が何を考えているのかも、私には分かりません。

不安になると、自分では変えられないことまで何とかしようと考えてしまいます。

「今、自分にできる具体的な行動はあるだろうか」と考えてみます。

できることがあれば行動する。今できないことは、いったん保留にする。

すべてを自分で解決しようとしなくてもよいのだと思います。


② 問題について考える時間を決める

考えないようにしようと思っても、気になる問題ほど頭に浮かんできます。

私も事故のことを忘れようとして、かえって気になってしまうことがありました。

そんなときの対処法として、問題について考える時間をあらかじめ決めておく方法があります。

例えば、夕方の15分だけ事故について考え、確認したいことや次に取る行動を整理する。それ以外の時間に気になることが浮かんだら、メモに残しておきます。

考えることを禁止するのではなく、考える時間を分けるという方法です。

また、不安を誰かに話したり、散歩や運動で気分転換したりすることも、情動焦点型コーピングの一例です。

問題そのものが解決しなくても、自分の不安やストレスを和らげるためにできることはあります。

急いで対応しなければならないことがあれば、その都度対応します。

今すぐ答えが出ないことまで、一日中考え続ける必要はありません。


③ 問題が解決していなくても日常生活を続ける

今回、私が一番考えさせられたのは、この部分です。

事故の問題が解決するまで、ブログを書くことも筋トレも、何となく後回しになっていました。

「この問題が片付いてから頑張ろう」

そんな気持ちがあったのだと思います。

人生には仕事やお金、健康、人間関係など、さまざまな問題があります。

すべての問題が解決するのを待っていたら、自分のやりたいことを始める機会が減ってしまいます。

問題が残っていても家事をする。時間があれば運動に行く。

疲れている日は、無理をせず休むこともあります。

好きなことをしたり、日常生活を続けたりすることも、ストレスによる負担を和らげる方法の一つです。

問題を解決することと、自分の生活を続けることは、どちらか一方を選ばなければならないものではありません。


問題があっても、自分の人生を止めなくていい

父の交通事故は、今も完全には解決していません。

修理費や損傷箇所について、これから確認しなければならないこともあります。必要な対応は、これからも続けていくつもりです。

事故のことを一日中考えていても、確認できることが増えるわけではありません。

今できることを確認し、必要な対応を進める。すぐに答えが出ないことは、次に確認できるときまで保留にする。

そして、自分の生活も続けていく。

家族の問題を解決しようとすることと、自分の生活を犠牲にすることは別です。

以前のように事故のことばかり考えて一日を終えるのではなく、自分がやりたいことにも時間を使っていこうと思っています。

参考文献・参考資料

① Lazarus, R. S., & Folkman, S.(1984)
Stress, Appraisal, and Coping.
Springer Publishing Company.

⁠書籍情報(Google Books)

② National Health Service(NHS)
Tackling your worries.
Every Mind Matters.

⁠NHS公式解説ページ

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