頑張りすぎる自分に“ブレーキ”をかけられた人
仕事がある。
生活していくためには、お金も必要です。
家族がいれば、守らなければならないものもあります。
そんな中で、「頑張らずに生きよう」と言われても、正直そんな簡単な話ではありません。
「頑張らない方がいい」
「もっと力を抜こう」
そんな言葉を聞くたびに、「いやいや、仕事あるし」「家族養ってるし」「現実知らなすぎ」と思うことがあります。
頑張ること自体は、決して悪いことではありません。仕事や生活のために、頑張らなければならないときもあります。ただ、頑張り続けた結果、自分が壊れてしまったら意味がない。
必要なのは「頑張らないこと」ではなく、頑張りすぎる自分にブレーキをかけることなのだと思います。
この記事では、頑張りすぎてしまう人が自分を追い込みすぎず、人生を少しずつ変えていくための5つの行動について、自分自身の経験も交えながら考えていきます。
頑張りすぎてしまうのは、それだけ頑張っている証拠
人は誰でも、
・認められたい
・役に立ちたい
・迷惑をかけたくない
そんな気持ちを持っています。
だから、
・無理をしてでも引き受ける
・しんどくても笑顔で対応する
・弱音を飲み込む
そんな頑張り方をしてしまうことがあります。
それは優しさでもあり、責任感でもあります。ただ、その頑張りが続きすぎると、いつの間にか自分を追い込んでしまうことがあります。
真面目で責任感が強い人ほど、自分を追い込みやすい傾向があります。
こうした思考のクセについては、自分を責めてしまう人へ|それは『自動思考』という脳のクセです【心理学で解説】でも詳しく解説しています。
頑張り続けた先に待っている現実
頑張っている間は、自分ではまだ大丈夫だと思ってしまいます。
でも、無理を続けていれば、
・朝起きるのがつらくなる
・仕事に行くことを考えるだけで苦しくなる
・何もする気になれなくなる
・今まで普通にできていたことができなくなる
そんな変化が出てくることもあります。
だから大切なのは、限界まで耐えることではありません。
壊れる前に、自分でブレーキをかけること。
「頑張るな」という話ではなく、頑張る場所と休む場所を自分で決めることが必要なのだと思います。
不安やストレスが続く背景には、思考のパターンが影響していることもあります。
不安が消えない理由とは?確認してほしい10のこと|原因と対処法の記事でも、その仕組みを整理しています。
頑張る量を減らしたら、少し楽になった
病棟から訪問看護に移った頃、僕自身も失敗することがありました。
判断を間違える。
時間に間に合わない。
連絡するタイミングを間違える。
そして、分からないことまで一人で抱え込む。
失敗するたびに、「もっと頑張らなきゃ」「自分がダメなんだ」と思っていました。
でも、それを続けているうちに、「このまま全部一人で抱えていたら、自分がもたない」と思うようになりました。
そこから、分からないことは相談する。
できないことは「できない」と伝える。
無理なときは、一人で何とかしようとしない。
少しずつそうするようになりました。すると、不思議なことに頑張る量を減らしたはずなのに、以前より気持ちに余裕ができました。
何でも一人で背負うことが、頑張るということではなかったのだと思います。
人生を少しずつ変える5つの行動
人生を変えるというと、大きな決断が必要なように感じます。でも、仕事を辞めたり、環境を大きく変えたりすることだけが人生を変える方法ではありません。
毎日の中で、自分を追い込みすぎない行動を少しずつ増やす。それだけでも、毎日の感じ方は変わっていくと思います。
ここからは、僕自身も意識したい5つの行動を紹介します。
① 頑張る範囲を決める
全部を完璧にやろうとすると、やることはいつまでも終わりません。だから、「今日はこれだけはやる」と決めます。
たとえば、今日やることを3つだけ決める。
それ以外は、できたらやるくらいでいい。全部やろうとするのではなく、大切なことを選ぶ。それだけでも、自分を追い込むことは少なくなります。
② 80点で終わらせる
何でも100点を目指していると、なかなか終わりにできません。
仕事も家事も、人との付き合いも、毎回完璧にできるわけではありません。
「もう少しできるかもしれない」と思っても、「今日はこれでいい」と終わらせる。
完璧ではなくても、十分できていることはたくさんあります。
③ できないことを言葉にする
頑張りすぎる人ほど、「できません」と言うことが苦手なのかもしれません。だから、一人で抱えてしまいます。
でも、「ここが分かりません」「少し手伝ってほしい」「今日は難しいです」と言えるだけで、状況が変わることがあります。
何でも自分だけで解決しようとしない。
人に頼ることも、自分を守るための行動の一つです。
④ 回復する時間を先に作る
疲れたら休もうと思っていても、忙しいと休む時間はどんどん後回しになります。だからこそ、休む時間も予定に入れてしまう。
何もしない。
好きなことをする。
少し昼寝をする。
散歩に出る。
休み方は何でもいいと思います。
大切なのは、限界になってから休むのではなく、限界になる前に休むこと。
休むことも、生活を続けていくために必要な時間です。
⑤ 「今日はここまで」を決める
頑張ろうと思えば、やることはいくらでも出てきます。だからこそ、自分で終わりを決めます。
「今日はここまで」そう決めて、残ったことは明日に回す。
毎日すべてを終わらせなくても、生活は続いていきます。
自分でブレーキを踏めることも、大切な力なのだと思います。
頑張らないことと、サボることは違う
頑張りすぎないというと、「楽をする」「サボる」というイメージを持つ人もいるかもしれません。でも、何もしないということではありません。
必要なところでは頑張る。
人に任せられるところは任せる。
完璧でなくてもいいところは、80点で終わらせる。
そして、疲れたら休む。
頑張る量を減らすのではなく、頑張る場所を選ぶ。それができれば、本当に大切なことに使える力も残せるのではないでしょうか。
人生を変えるのは、大きな決断だけではない
人生を変えようとすると、何か大きなことをしなければならないと思ってしまいます。
でも実際には、
・今日は無理をしない
・一つだけ人に頼ってみる
・完璧にできなくても終わりにする
・疲れている自分を休ませる
そんな小さな行動でもいいのだと思います。
弱音を吐く。
人に頼る。
できない自分も認める。
それは弱さではなく、自分を守りながら前に進むために必要なことなのかもしれません。
自分を守りながら人生を変えていく
頑張ることは悪いことではありません。
頑張ったからこそ、できるようになったことも、乗り越えられたこともあります。
ただ、ずっと全力で走り続ける必要はありません。
・頑張る範囲を決める
・80点で終わらせる
・できないことを言葉にする
・回復する時間を作る
・「今日はここまで」と決める
どれも人生を一気に変えるような行動ではありません。
でも、こうした小さな行動を積み重ねることで、自分を追い込みすぎる毎日は少しずつ変えられると思います。
頑張り続けることだけが、前に進むことではありません。
ときには止まる。
人に頼る。
できないことを手放す。
自分を守りながら前に進む。
それも、人生を少しずつ良い方向へ変えていく一つの方法なのだと思います。


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