「この先、大丈夫だろうか」と、まだ何も起きていないのに、悪い未来ばかり考えてしまうことはありませんか。
僕自身も、夜勤を辞めることを決めたとき、収入が下がることへの不安がありました。
「このまま生活できなくなったらどうしよう」
そんなことまで考えました。
でも、よく考えてみると、「収入が下がる」ことは事実でも、「生活できなくなる」ことは、まだ起きていない未来の想像です。
不安が強くなると、この「事実」と「想像」が頭の中で一緒になってしまうことがあります。
この記事では、未来のことを考えすぎて不安になったときに、頭の中を整理する方法を紹介します。
なぜ未来のことを考えると不安になるのか?
未来のことを考えること自体は、悪いことではありません。将来に備えたり、失敗しないように準備したりするためにも必要なことです。
ただ、未来はまだ起きていないので、どれだけ考えても分からないことがあります。
「仕事を失ったらどうしよう」
「病気になったらどうしよう」
「このままうまくいかなかったらどうしよう」
考えているうちに、一つの心配から、さらに悪い未来を想像してしまうこともあります。
そんなときに大切なのは、「今、本当に起きていることは何だろう?」と一度立ち止まってみることです。
不安が強いと「想像」が「事実」のように感じることがある
例えば、仕事で上司にメールを送ったのに、なかなか返信が来なかったとします。
事実は、「まだ返信が来ていない」ということだけです。
ところが不安になると、「何か怒らせたかな」「変なことを書いたかな」「嫌われてるのかもしれない」と考えてしまうことがあります。
でも、実際には忙しくて返信できていないだけかもしれません。
つまり、
事実:返信が来ていない
想像:怒っているかもしれない
ということです。
想像することが悪いわけではありません。
ただ、まだ分からないことまで「きっとそうだ」と考えてしまうと、不安はどんどん大きくなります。
まずは「事実」と「想像」を分けてみる
未来のことを考えて不安になったときは、頭の中にあることを「事実」と「想像」に分けてみてください。
僕の場合なら、
事実
・夜勤を辞める
・収入が下がる
想像
・生活できなくなるかもしれない
・お金が足りなくなるかもしれない
というように分けられます。
収入が下がることは事実です。でも、それによって本当に生活できなくなるのかは、毎月の収入や支出を確認してみなければ分かりません。
不安になったときは、「今分かっている事実は何だろう?」と一度整理してみる。
漠然と未来を心配するより、今できることが見つけやすくなります。
最悪の未来だけが起きるとは限らない
不安なときは、どうしても悪い可能性に目が向きやすくなります。
「失敗するかもしれない」
「お金が足りなくなるかもしれない」
「人間関係が悪くなるかもしれない」
もちろん、そうなる可能性がまったくないとは言えません。
でも、反対に、「思ったより大丈夫かもしれない」「途中で解決策が見つかるかもしれない」という可能性もあります。
未来はまだ決まっていません。
だからこそ、悪い未来だけを今の事実として抱え込まないことも大切です。
未来ではなく「今できること」を考える
未来のことを考え続けても、今すぐ答えが出ないことがあります。
そんなときは、「今の自分にできることは何だろう?」と考えてみてください。
お金が不安なら、まず家計を確認してみる。仕事が不安なら、今できる仕事を一つ終わらせる。人間関係が不安なら、必要であれば相手に確認してみる。
大きな問題を一度に解決しようとする必要はありません。
未来すべてをどうにかしようとすると動けなくなりますが、今日できることなら選ぶことができます。
認知行動療法でも「考え方」に目を向ける
心理療法の一つである認知行動療法(CBT)では、出来事そのものだけではなく、その出来事を自分がどう受け止めたのかにも目を向けます。
例えば、「返信が来ない」という同じ出来事でも、「怒っているに違いない」と考えるのか、「忙しいのかもしれない。まだ分からない」と考えるのかで、感じる不安の強さは変わることがあります。
これは、無理にポジティブに考えるという意味ではありません。「本当にそうだと決まったのか?」と、別の可能性にも目を向けてみる。それだけでも十分です。
認知行動療法の基本的な考え方や、自動思考との関係については、認知行動療法とは?心理学でわかる『自動思考』の整え方でも詳しく解説しています。
未来全部を今考えなくていい
未来が不安になることは誰にでもあります。
大切なのは、まだ起きていないことまで、今起きている事実として抱え込まないことです。
不安になったら、「これは事実なのか、想像なのか」と一度考えてみてください。そして、今できることがあるなら、一つだけやってみる。
未来のすべてを、今日決める必要はありません。
明日のことは、明日にならなければ分からないこともあります。
だからこそ、未来を考えすぎて苦しくなったときは、今日の自分にできることへ戻ってくる。
それくらいでいいと思います。
不安がなぜ消えないのかをもっと整理したい方は、不安が消えない理由とは?確認してほしい10のこと|原因と対処法も参考になるかもしれません。


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