「なんで、そんな言い方をされなきゃいけないんだろう」
看護師として働いていると、イラッとすることがあります。
患者さんから強い言葉を言われる。
忙しいときに仕事を頼まれる。
上司や同僚の態度に腹が立つ。
その場では我慢しても、家に帰ってから思い出して、また腹が立つこともあります。
イライラすること自体は悪いことではありません。大切なのは、イライラしないようにすることではなく、感情に振り回されすぎないことです。
この記事では、看護師がイライラしやすい理由と、感情に振り回されないための考え方を紹介します。
看護師がイライラしやすいのはなぜ?
看護師は、人と関わる時間が長い仕事です。患者さんだけでなく、家族、医師、上司、同僚など、さまざまな人と関わります。
しかも、忙しい状況でも相手に合わせた対応を求められます。
本当は腹が立っていても、患者さんには穏やかに話す。
忙しくても、家族から質問されたら対応する。
理不尽だと思っても、その場では感情を抑える。
こうしたことが続けば、ストレスがたまるのも不思議ではありません。
「最近イライラすることが増えた」と感じたら、性格の問題と考えるより、疲れやストレスがたまっていないかを振り返ってみることも大切です。
イラッとしたときに試したい3つのこと
イライラした瞬間に、感情そのものを消すことはできません。
だからこそ、そのあとどうするかが大切です。
① すぐに言い返さない
イラッとしたときは、すぐに反応しないようにします。
一呼吸置く。
数秒黙る。
少し視線を外す。
それだけでも構いません。
腹が立っているときに反射的に言葉を返すと、あとから「言わなければよかった」と後悔することがあります。
まずは数秒だけ間をつくる。それだけでも、次に出てくる言葉は変わります。
② 「ほかの理由もあるかもしれない」と考える
強い口調で言われると、「なんでそんな言い方をするんだ」と思うのは自然なことです。
ただ、相手は自分を攻撃したいのではなく、不安だったり、焦っていたり、余裕がなかったりすることもあります。
もちろん、理不尽な言動まで我慢する必要はありません。
それでも、「自分が否定された」と決めつける前に、「この人も余裕がないのかもしれない」と別の可能性を考えてみる。
それだけで、受け取り方が少し変わることがあります。
③ 相手の感情まで背負わない
患者さんや家族、同僚の機嫌が悪いと、「自分が何かしたのかな」と考えてしまうことがあります。でも、相手の感情には、その人自身の事情があります。
自分に改善すべきところがあれば振り返る。
謝る必要があれば謝る。
相手の機嫌まで自分が背負う必要はありません。
「ここまでは自分の問題。でも、ここから先は相手の問題」
そうやって分けて考えることも、人間関係で消耗しすぎないためには必要です。
人との距離感については、こちらの記事でも詳しく書いています。
▶︎ 看護師が職場の人間関係で消耗しないための3つの境界線
イライラを家まで持ち帰らない
その場では我慢できても、家に帰ってから、「あの言い方、本当に腹が立つ」と何度も思い出してしまうことがあります。
僕も、嫌なことがあると頭の中で何度も考えてしまうことがあります。でも、考え続けても相手の態度や、すでに起きた出来事は変えられません。
そんなときは、「次に同じことが起きたらどうするか」まで考えたら、そこで一区切りにするようにします。
言うべきことがあるなら次回伝える。
自分に改善点があれば直す。
必要なら上司に相談する。
自分にできることを考えたら、それ以上は相手の問題まで抱え込まない。
感情に振り回されないというのは、何も感じなくなることではなく、必要以上に引きずらないことだと思います。
我慢することだけが正解ではない
看護師は、患者さんや周囲を優先する場面が多い仕事です。
そのため、真面目な人ほど、「自分が我慢すればいい」と考えてしまうことがあります。
でも、何でも我慢すればいいわけではありません。
無理なことは断る。
理不尽なことには必要な対応をする。
疲れているなら休む。
合わない人とは少し距離を取る。
自分を守ることも、長く働いていくためには必要です。
イライラすることが増えたり、以前なら気にならなかったことまで気になるようになったりしたら、疲れがたまっているサインかもしれません。
▶︎ メンタルが限界のサインとは?壊れる前に現れる5つの症状と対処法
イライラしない人になる必要はない
看護師として働いていれば、腹が立つこともあります。大切なのは、イライラしない人になることではありません。
イラッとしたときに、すぐ反応しない。
相手の言葉をすべて自分への攻撃だと受け取らない。そして、相手の感情まで自分が背負わない。
それでも腹が立つことはあります。そんなときも、「自分はダメだ」と考える必要はありません。
少し時間を置いて、自分にできることだけを考える。
感情に振り回されないというのは、感情をなくすことではなく、感情との付き合い方を少しずつ覚えていくことなのだと思います。


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