40代になってから、仕事を辞めたいと思うことはありませんか。
私自身、これまで何度も転職してきました。
振り返ってみると、「これがやりたいから次の職場へ行く」という前向きな転職ばかりではありません。
人間関係が嫌になって辞めたこともあります。
職場の体制に不満を感じて離れたこともあります。
勤めていた病院が倒産し、自分の意思とは関係なく職場を失ったこともありました。
そして、身体的に仕事を続けることが難しくなって辞めたこともあります。
転職を重ね、現在は精神科訪問看護で働いています。
今振り返ると、辞めるしかなかった職場もあれば、もう少し違う方法があったかもしれないと思う職場もあります。
この記事では、そんな転職を繰り返してきた私自身の経験から、40代になって仕事を辞めることや職場を選ぶことについて考えるようになったことを書いていきます。
腰が痛くても、相談せずに働き続けていた
以前、腰をひどく痛めた時期がありました。立つことも動くこともつらい状態でしたが、それでも仕事を続けていました。
看護師の仕事では、おむつ交換や体位交換、移乗介助など、身体を使う場面が多くあります。
自分の身体はつらい。
それでも患者さんのケアはしなければならない。
今考えると、かなり無理をしていたと思います。
当時の私は、腰が痛くて仕事が難しいことを職場にきちんと相談することもできていませんでした。
勤務を調整してもらえないか。
身体への負担が少ない仕事に一時的に変えられないか。
休むことはできないか。
そうした相談をする前に、自分の中で抱えていました。
最終的には、仕事を続けることが難しいほど腰が痛くなり、職場を辞めました。
もちろん、相談したからといって状況が変わったかどうかは分かりません。
それでも今振り返ると、限界になる前に自分の状態を伝えることはできたのではないかと思います。
転職した理由は一つではなかった
私が職場を辞めてきた理由は、毎回同じではありません。
身体的に続けられなくなったこともあれば、人間関係が嫌になったこともあります。
職場の体制に納得できず、離れたこともありました。
病院の倒産のように、自分ではどうすることもできなかったこともあります。
一つひとつを見れば、それぞれ辞めた理由があります。
それでも職歴全体を振り返ると、「本当に転職が多かったな」と思います。
同年代の看護師が一つの病院で長く働き、主任や師長になっている姿を見て、自分と比べたこともありました。
長く続けることだけが正解だとは思いません。
それでも転職を繰り返してきたからこそ、「次も嫌になったら辞めればいい」と簡単には考えなくなりました。
40代になると転職に対する考え方も変わった
若い頃は、自分が職場を選ぶという感覚の方が強かったように思います。
求人を見て、「ここがいい」「ここで働いてみたい」と考えて応募する。
もちろん、今でも職場を選ぶのは自分です。
でも30代、40代と年齢を重ねるにつれて、それだけではないと感じるようになりました。
採用する側からも、「これまでどんな経験をしてきたのか」「なぜ転職してきたのか」「この職場で長く働けそうか」と見られます。
転職回数が多ければ、その理由を聞かれることもあります。
年齢を重ねるほど、これまでの経験が強みになることもあります。
同時に、これまでどんな働き方をしてきたのかも見られるようになります。
私自身、転職を繰り返してきたからこそ、今は「自分が職場を選ぶ」だけではなく、「自分も職場から選ばれる」ということを意識するようになりました。
転職しても、自分の考え方は一緒についてくる
環境を変えたことで、働きやすくなった転職もありました。
職場を変えること自体が悪いとは思っていません。
人間関係や勤務体制など、自分一人では変えられない問題もあります。
環境を変えた方がいいこともあります。
それでも、自分自身の仕事との向き合い方は、転職しても一緒についてきます。
私の場合は、つらいことがあっても相談せず、できるところまで我慢してしまうことがありました。
そして限界に近づいてから、「もう辞めるしかない」と考えてしまう。
腰を痛めていたときも、もっと早く自分の状態を伝えることはできたかもしれません。
人間関係についても、不満が大きくなる前に距離の取り方を考えられたことがあったかもしれません。
職場に問題があったことまで、自分の責任にする必要はないと思っています。
それでも、自分がどんなときに無理をしてしまうのかを知っておくことは、次の職場でも役に立つと感じています。
年収だけでは働き方を決められなくなった
私は以前、夜勤を多くしていた時期があります。多いときには月23〜24回の夜勤をして、年収は約998万円になりました。
収入だけを見れば、かなり高かったと思います。でも、その働き方をずっと続けることはできませんでした。
現在は夜勤中心の働き方から離れ、精神科訪問看護で働いています。
以前より収入は下がりました。
40代になった今は、「いくら稼げるのか」だけではなく、「この働き方をこれからも続けられるのか」も考えるようになりました。
収入、体力、勤務時間、人間関係。
何を優先するかは、その時々で変わってもいいと思っています。
辞める前に、次の選択肢を持っておく
何度か転職を経験して感じるのは、追い込まれてから次の職場を探すと、どうしても選択肢が狭くなるということです。
身体的にも精神的にも限界であれば、「とにかく今の職場を辞めたい」という気持ちが強くなります。
お金に余裕がなければ、「早く次を決めなければ」という焦りも出てきます。
そうなる前に、求人を見たり、毎月必要な生活費を確認したり、自分の経験を整理したりしておく。
実際に辞めるかどうかは、そのあと決めてもいいと思います。
準備したからといって、必ず転職する必要はありません。
今の職場しか選択肢がない状態にしないことが、自分を守ることにもつながります。
同じ職場でも続けられる人がいる
人間関係が悪い職場でも、長く働いている人はいます。
職場の体制に不満があっても、「仕事だから」と割り切って続けられる人もいます。
では、なぜ私は辞めることを繰り返してきたのか。
最近は、そこも考えるようになりました。
私は嫌なことがあると、その場だけで終わらせず、家に帰ってからも考えてしまうことがありました。
相手の言葉を気にしたり、「なぜあんな言い方をされたんだろう」と考えたりする。
不満があっても、その場で伝えたり相談したりせず、自分の中にためてしまう。
そうやって少しずつ仕事が嫌になり、最後には「もう辞めたい」となっていたこともあります。
だから今は、職場に問題があるかどうかだけではなく、「自分は何に傷つき、何を抱え込みやすいのか」も考えるようになりました。
自分を責めるためではありません。
同じことを繰り返さないために、自分の傾向を知っておくことも必要だと思っています。


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