副収入を始めたい看護師が最初に知っておくべきこと
物価の上昇や将来への不安から、副収入に興味を持つ看護師は増えています。
実際に、
「ブログを始めてみたい」
「Webライターに挑戦したい」
「副収入で収入の柱を増やしたい」
と考えている方もいるのではないでしょうか。
しかしその一方で、
・ 病院に知られたらどうなるのか
・ 法律的に問題はないのか
・ 税金の手続きは必要なのか
など、不安を感じる人も少なくありません。
副収入そのものは違法ではありません。
ただし、就業規則や税金、守秘義務など、事前に知っておくべきルールがあります。
この記事では、看護師が副収入を始める前に確認しておきたい法律や注意点について、わかりやすく解説します。
副収入を始める前に知っておきたいこと
まず知っておいてほしいのは、副収入そのものは違法ではないということです。
実際に、多くの看護師がブログやWebライター、投資などで副収入を得ています。
ただし、何も知らずに始めてしまうと、後から思わぬトラブルにつながることもあります。
副収入を始める前には、
・ 就業規則
・ 公務員としての規定
・ 税金の仕組み
・ 守秘義務や個人情報の取り扱い
・ 競業禁止の考え方
・ 副収入の種類
・ 勤務先に知られる主な原因
などを理解しておくことが大切です。
これらを事前に確認しておくことで、
不要なトラブルを避けながら安心して副収入に取り組むことができます。
それでは、順番に見ていきましょう。
① まず確認したいのは就業規則
民間病院に勤務している看護師の場合、
副業そのものが法律で禁止されているわけではありません。
ただし、多くの病院では就業規則で一定のルールが設けられています。
例えば、
・ 副業は事前申請や許可が必要
・ 病院と競合する仕事は禁止
・ 本業に支障を出さないこと
・ 情報漏洩をしないこと
といった内容です。
特に注意したいのが、「本業に支障をきたさないこと」という項目です。
副業による睡眠不足や疲労で業務に影響が出た場合、
就業規則違反と判断される可能性があります。
副収入を始める前に、まずは勤務先の就業規則を確認しておきましょう。
また、副業や転職を考えるなら
失業保険や雇用保険の仕組みについても理解しておくことが大切です。
退職理由によって受給条件や給付開始時期は大きく異なります。
▶︎ 看護師の失業保険はいくらもらえる?― 自己都合と会社都合の違いを知らないと損をする
② 公立病院勤務の看護師は特に注意
公立病院や自治体病院で働く看護師は、民間病院とはルールが異なります。
地方公務員法の規定により、原則として副業は制限されています。
そのため、
「民間病院の看護師がやっているから大丈夫」
とは限りません。
ただし、すべてが禁止されているわけではなく、
・ 投資
・ 不動産収入(一定条件あり)
・ 小規模な事業活動(許可が必要な場合あり)
など、認められるケースもあります。
副収入を検討している公務員看護師の方は、
自己判断せず、まずは勤務先や所属自治体の規定を確認することが大切です。
③ 守秘義務と情報発信には注意が必要
副収入でブログやSNSを始める場合、特に気をつけたいのが守秘義務です。
看護師には、患者さんの個人情報や業務上知り得た情報を守る義務があります。
例えば、
・ 患者情報を公開する
・ 病院内部の情報を発信する
・ 体験談を具体的に書きすぎる
といった行為はトラブルにつながる可能性があります。
たとえ名前を伏せていても、
・ 地域
・ 診療科
・ 年齢
・ 時期
などの情報が重なると、本人が特定されることもあります。
情報発信を行う際は、
「この内容で個人や病院が特定されないか」を必ず確認することが大切です。
守秘義務違反は、病院とのトラブルだけでなく
損害賠償などの問題につながる可能性もあります。
④ 「20万円以下なら申告不要」の誤解
副収入について調べると、
「年間20万円以下なら確定申告は不要」
という話を目にすることがあります。
これは、給与所得者の副収入(雑所得)が年間20万円以下の場合、
所得税の確定申告が不要になることがある、という意味です。
しかし、「何もしなくてよい」というわけではありません。
場合によっては住民税の申告が必要になることがありますし、
副収入の内容によっては経費や収支の管理も必要になります。
また、副収入が少額であっても、収入や支出の記録を残しておくことは大切です。
後から確定申告が必要になった場合でも対応しやすくなり
お金の流れも把握しやすくなります。
副収入を始めるなら、
「稼ぐこと」だけでなく「記録すること」も習慣にしておきましょう。
⑤ 本業と競合する副業には注意する
副業を考えるときは、本業と競合しないかも確認しておく必要があります。
たとえば、病院に勤務しながら
近隣エリアの訪問看護ステーションでアルバイトをする場合です。
仕事内容や利用者層が重なると
病院側から「本業と利益がぶつかる可能性がある」と判断されることがあります。
特に確認したいのは、
・ 勤務先と同じ地域で働くのか
・ 患者さんや利用者さんが重なる可能性はないか
・ 本業の信用や業務に影響しないか
という点です。
このあたりは職場によって判断が分かれやすいため、
自己判断だけで進めないことが大切です。
副収入が問題になるかどうかは、労働時間や就業規則とも深く関係します。
本業との兼ね合いを整理したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
▶︎ 40代看護師が知っておくべき労働基準法の基本― 夜勤・シフト・残業・有給を正しく理解していますか?
⑥ 看護師におすすめの副収入
副収入にはさまざまな種類がありますが、
看護師が比較的取り組みやすく、法律的なリスクが低いものもあります。
例えば、
・ ブログ運営
・ Webライター
・ オンライン講座の作成
・ 投資
・ 物販
などです。
これらは勤務先と直接競合しにくく、
時間や場所を選ばず取り組めるというメリットがあります。
ただし、医療や看護に関する情報を発信する場合は注意が必要です。
患者情報や勤務先が特定される内容は避け、
情報の正確性にも配慮しなければなりません。
体験談を紹介する場合も
個人や施設が特定されないよう十分に配慮することが大切です。
副収入を長く続けるためには
「稼げるか」だけでなく、「安全に続けられるか」という視点も重要になります。
⑦ 副収入は勤務先に知られるのか?
副収入を考えたとき、多くの看護師が気になるのが
「勤務先に知られるのではないか」
という不安です。
実際に、副収入が知られる主なきっかけには次のようなものがあります。
・ 住民税の変化
・ SNSでの発信内容
・ 同僚や知人からの情報
・ 副業による遅刻や体調不良など本業への影響
特に注意したいのが住民税です。
副収入がある場合、住民税の通知をきっかけに勤務先へ知られるケースがあります。
そのため、確定申告を行う際は、
住民税の納付方法について確認しておくことが大切です。
また、SNSで副収入の内容や収益を発信しているうちに
思わぬ形で勤務先へ伝わるケースもあります。
副収入そのものよりも、「本業への影響」や「ルール違反」が問題になることが多いため、まずは適切な手続きを行いながら進めることが重要です。
まとめ|副収入は「始める前の確認」が大切
副収入そのものは違法ではありません。
実際に、ブログやWebライター、投資などで収入源を増やしている看護師も多くいます。
ただし、副収入を始める前には、
・ 就業規則
・ 公務員としての規定
・ 税金の仕組み
・ 守秘義務や情報発信のルール
を確認しておくことが大切です。
特に看護師は、人の健康や個人情報を扱う仕事です。
収入を増やすことだけでなく、本業とのバランスや信用を守る視点も欠かせません。
40代は、勢いだけで行動するよりも
リスクを理解した上で着実に進めることが大切な年代です。
正しい知識を身につけて準備をしておけば、
副収入は将来の選択肢を広げる大きな力になります。
まずは焦らず、自分に合った方法を選ぶところから始めてみましょう。


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