精神科訪問看護ステーションを立ち上げたい。
そう考えて開業について調べていると、避けて通れない問題があります。
それが、
「看護師をどうやって集めるのか」
という問題です。
訪問看護ステーションは、自分一人で「今日から始めます」と開業できるものではありません。
指定訪問看護ステーションでは、保健師・看護師・准看護師などの看護職員を常勤換算で2.5人以上配置する必要があります。
さらに、そのうち1人は常勤でなければなりません。
以前の記事では、この「常勤換算2.5人」という人員基準について詳しく調べました。
でも、僕自身が実際に開業を考えるようになって、次の疑問が出てきました。
「制度は分かった。でも、その2.5人をどうやって集める?」
今回は制度の説明だけではなく、まだ開業前の僕が実際にどうやって2.5人を確保しようと考えているのかを書いてみたいと思います。
僕の場合、できるだけ小さく始めたいと考えています。
理由は単純で、最初から大きな資金を使えるわけではないからです。
訪問看護ステーションを立ち上げようとすると、人件費以外にもいろいろなお金がかかります。
法人設立。
事務所。
車両。
携帯電話。
訪問看護のシステム。
社労士や税理士などの専門家への費用。
その他にも細かい支出が積み重なります。
しかも、開業した初日から十分な利用者さんがいるとは限りません。
利用者さんが少なくても、家賃やシステム利用料などの固定費は発生します。
そこに最初から何人もの看護師を正社員として雇えば、人件費も大きな負担になります。
だから僕が考えているのは、
「まず人員基準を満たせる最小限の体制から始める」
という方法です。
厚生労働省も、常勤換算2.5人について職員の支援体制などを考慮した「最小限の員数」としています。利用者数や業務量が増えれば、それに応じた人員を確保する必要があります。
では、僕がどうやって2.5人を集めようとしているのか。
まず一人目は僕自身です。
自分が看護師として勤務する。
そして現在、結婚を考えている相手も看護師です。
もし将来、二人で訪問看護ステーションの運営に携わることになれば、勤務形態などの条件を満たす前提ですが、まず2人分の体制を考えることができます。
そうすると残る課題は、
「あと0.5人をどうするか」
です。
ここで僕が考えているのが、看護師の友人です。
近いうちに、久しぶりに看護師の友人たちと会う予定があります。
そこには看護師が3人ほどいます。
もちろん、いきなり、
「仕事を辞めて僕の訪問看護ステーションに来てほしい」
と言うつもりはありません。
まず、
「実は精神科訪問看護ステーションを立ち上げようと思っている」
という話をしてみようと思っています。
そのうえで興味を持ってくれる人がいれば、
「最初だけでも少し手伝ってもらえないか」
という相談をしてみたいと思っています。
まだ実際にお願いしたわけではありません。
相手にも現在の仕事や生活があります。
だから、あくまで僕がこれから試してみようとしている方法です。
訪問看護ステーションに必要な「常勤換算2.5人」の考え方や、常勤・非常勤をどう計算するのかについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
▶︎ 訪問看護ステーション開設には何人必要?人員基準『常勤換算2.5人』をわかりやすく解説
ここで重要なのが「0.5人」の意味です。
0.5人という人間がいるわけではありません。
訪問看護の人員基準では常勤換算という考え方をします。
簡単に言えば、
非常勤職員の勤務時間を、事業所の常勤職員が勤務する時間で割って人数に換算する
という考え方です。
例えば、分かりやすく常勤を週40時間と仮定します。
僕 週40時間 → 1.0
もう一人 週40時間 → 1.0
非常勤看護師 週20時間 → 0.5
この場合、
1.0+1.0+0.5=2.5
となります。
もちろん、実際の常勤換算はその事業所で定める常勤の勤務時間などを基準に計算するため、開業時には行政や専門家にも確認するつもりです。
特に勤務時間が不定期な登録看護職員についても算定上のルールがあり、開業したばかりで実績がない場合などは、確実に勤務できる時間として勤務表に明記された時間が重要になります。
つまり、
「友達だから名前だけ借りる」
という話ではありません。
実際に勤務してもらい、勤務時間を確保して初めて人員として考えられます。
ここは開業する側として、きちんと理解しておかなければならないと思っています。
僕が友人に声をかけようと思っている理由は、単純に人件費を安くしたいからだけではありません。
開業直後は、おそらく予想していなかったことがたくさん起きると思います。
利用者さんがどれくらい増えるのかも分からない。
訪問件数も読めない。
忙しい曜日も分からない。
そんな状態で、いきなり大人数を採用するのは僕にとってリスクがあります。
だから最初は、
信頼できる人たちに相談しながら、小さく始める。
これが今の僕には現実的なのではないかと思っています。
ただし、ずっと友人だけで運営するつもりでもありません。
利用者さんが増えて売上が安定してきたら、求人を出して新しい看護師を採用する必要が出てくると思います。
最初は2.5人。
そこから3人。
4人。
5人。
事業の成長に合わせて人員を増やしていく。
そんな形を今は考えています。
精神科訪問看護ステーションを開業したいと思ったとき、僕は最初、
「法人を作って、事務所を借りれば始められる」
くらいに考えていた部分もありました。
でも実際に一つずつ調べてみると、そんなに単純ではありません。
法人。
人員基準。
指定申請。
事務所。
車。
システム。
税理士や社労士。
そして利用者さんをどうやって増やすのか。
一つクリアすると、また次の課題が出てきます。
特に人員については、お金だけでは解決できない問題だと思っています。
求人を出したからといって、すぐに看護師が来てくれるとは限りません。
だから僕はまず、自分の周りにいる看護師に、
「こういうことを始めようと思っているんだけど、一緒にやってみない?」
と話すところから始めてみようと思っています。
実際に友人と話してどうなったのか。
2.5人を確保できたのか。
採用にどれくらいのお金がかかったのか。
このあたりについても、実際に開業準備が進んだらこのブログで書いていきたいと思っています。
今はまだ計画段階です。
でも、訪問看護ステーションを作るという漠然とした目標が、
「じゃあ、2.5人をどう集める?」
という具体的な行動に少しずつ変わってきました。
開業を考えている看護師にとって、僕と同じように「人員をどう確保するか」で悩む人はいると思います。
僕自身の試行錯誤が、これから小さく訪問看護ステーションを始めたい人の参考になればうれしいです。


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