精神科訪問看護ステーションを開業するなら24時間対応は必要?僕が考えている運営方法

精神科訪問看護の24時間対応とスタッフの負担を考える看護師のイメージ 40代看護師の働き方・お金
24時間対応は利用者さんの安心につながる一方、オンコールを担当するスタッフの負担にも配慮した仕組みづくりが大切です。

精神科訪問看護ステーションを開業するとしたら、

「24時間対応をするのか」

ということも考えなければなりません。

僕が現在働いている訪問看護ステーションでは、24時間対応をしています。

営業時間外はスタッフが電話を持ち、利用者さんから連絡があれば対応します。

少人数のステーションなので、僕の場合はだいたい5日に1回くらい電話当番が回ってきます。

実際に経験しているからこそ感じるのですが、24時間対応は利用者さんにとって安心につながる一方で、スタッフにとっては決して軽い仕事ではありません。


夜中に電話が鳴るかもしれないという負担

電話当番の日は、夜中でも電話が鳴れば対応しなければなりません。

もちろん本当に緊急性の高い相談もあります。

でも精神科訪問看護の場合、

「これは明日の営業時間でもよかったのでは?」

と感じる内容で電話がかかってくることもあります。

電話が鳴らなかったとしても、

「今日は電話が来るかもしれない」

と思いながら夜を過ごすことになります。

僕自身、これを精神的な負担に感じることがあります。

特に翌日も普通に勤務するのであれば、夜中に何度も対応することになれば睡眠にも影響します。

24時間対応を考えるときは、「電話を取れる人がいるか」だけではなく、スタッフが無理なく続けられる仕組みになっているかまで考える必要があると思います。


電話1本ごとに収入が入るわけではない

ここも実際に働いていて感じるところです。

24時間対応体制には診療報酬上の評価があります。

現在の制度では、要件を満たして届出を行い、利用者さんの同意を得て24時間対応体制を取ることで「24時間対応体制加算」を月1回算定できます。 

ただし、

「夜中に電話を1回受けたから、その電話対応に対して1回分の訪問看護料が入る」

という仕組みではありません。

実際に必要性を判断して緊急訪問を行った場合には、要件に応じた緊急訪問などの評価がありますが、電話相談だけの場合とは違います。精神科訪問看護についても、精神科緊急訪問看護加算や夜間・早朝、深夜の訪問に対する加算が設けられています。 

そして、もう一つ重要なのがスタッフへの手当です。

僕が現在働いているステーションでは、電話当番をしたからといって、

「1日○円」

「電話1件につき○円」

といった形で、夜勤手当のように直接スタッフへお金が入るわけではありません。

だから僕自身、

「24時間対応を経営として取り入れるなら、スタッフへの還元も考えたい」

と思うようになりました。


それでも僕は24時間対応を取りたい

ここまで書くと、

「だったら自分で開業するときは24時間対応をしなければいいのでは?」

と思われるかもしれません。

でも僕は、将来自分で精神科訪問看護ステーションを開業するなら、24時間対応には積極的に取り組みたいと考えています。

精神科の利用者さんの場合、夜間に不安が強くなったり、精神状態が変化したりすることもあります。

そんなとき、

「何かあったら電話できる」

ということ自体が安心につながる人もいると思うからです。

また、24時間対応体制加算を届け出ていることが要件の一つになっている精神科領域の加算もあります。 

だから僕は、24時間対応そのものをなくすのではなく、

「どうすればスタッフの負担を減らしながら続けられるのか」

を考えたいです。


自分が経営するならスタッフの負担を減らしたい

今の僕が考えているのは、まず電話当番を一部のスタッフに集中させないことです。

人数が増えれば、5日に1回ではなく、もっと間隔を空けることもできます。

そして可能であれば、オンコール手当のような形でスタッフに還元する仕組みも作りたいと思っています。

実際に電話が鳴ったかどうかだけではなく、

「いつ電話が来ても対応できる状態で夜を過ごしてもらった」

こと自体に負担があるからです。

さらに、利用者さんにも24時間対応について最初にきちんと説明することが大切だと思います。

何でも夜中に電話してください、ではなく、

「こういうときには連絡してください」

「緊急性のない相談は次回の訪問や営業時間内でも大丈夫です」

ということを共有しておく。

それだけでも、スタッフの負担は変わるのではないかと思います。

制度上も24時間対応体制では、営業時間外に利用者さんや家族からの連絡・相談を直接受けられ、必要に応じて緊急訪問できる体制を整えることが求められています。 

精神科訪問看護ステーションの開業を考えている方は、こちらの記事も参考になると思います。

▶︎ 訪問看護ステーションを開業するなら管理者は何をする?現役訪問看護師が調べて分かった仕事内容
24時間対応を含め、ステーション全体を管理する立場にはどのような仕事があるのか、開業準備をしながら調べた内容をまとめています。


利用者さんの安心とスタッフの働きやすさを両立したい

僕はまだ訪問看護ステーションを開業していません。

だから実際に経営者になったとき、今考えている通りにできるかは分かりません。

でも現在、電話当番をする側を経験していることは、将来ステーションを作るうえで大きな経験になると思っています。

24時間対応は利用者さんにとって安心につながります。

一方で、それを支えているのはスタッフです。

利用者さんのためだからといって、スタッフが疲弊してしまったら長く続けることはできません。

だから僕が精神科訪問看護ステーションを作るなら、

24時間対応は積極的に取り入れる。でも、それと同じくらいスタッフの負担にも目を向ける。

電話当番の回数、オンコール手当、緊急時の判断基準、利用者さんへの説明。

そういった仕組みを最初から考えておきたいと思っています。

利用者さんが安心できて、そこで働く看護師も無理なく続けられる。

そんな24時間対応の形を作ることも、これから僕が考えていかなければならない開業準備の一つだと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました