人に嫌われてもいい。
最近、少しずつそう思えるようになりました。
もちろん、わざと人に嫌われたいわけではありません。
誰かを傷つけたいわけでもないし、できることなら周りの人とは穏やかに付き合っていきたいと思っています。
でも、
「嫌われないようにしなければ」
「変に思われたくない」
「相手を不快にさせないようにしなければ」
そんなことを以前ほど気にしなくなりました。
46歳になった今、僕自身が人生の大きな岐路に立っているからなのかもしれません。
今の僕には、大きな環境の変化が待っています。
両親は90歳前後になりました。
もうかなり高齢です。
本当であれば、これからもっと親の近くにいてあげた方がいいのかもしれません。
何かあったときにすぐ駆けつけられる距離にいる。
病院への付き添いや買い物など、できることをしてあげる。
そういう生き方も当然あると思います。
僕自身、親のことが心配ではないと言ったら嘘になります。
それでも僕は、これから再婚を考えている相手と一緒に暮らすため、今とは違う県へ引っ越すことを考えています。
今住んでいる戸建ても住宅ローンを払い続けていますが、その家を売って、新しい場所で生活を始めようと考えています。
相手には子どもがいます。
だから、新しい家庭では当然、子どもの生活も大切になります。
学校のこと。
生活環境のこと。
家族としてどう暮らしていくのか。
僕一人の都合だけでは決められないことも増えていくと思います。
それでも僕は、その人と一緒に生きていきたいと思っています。
それくらい大切にしたいと思える人に出会えたからです。
もちろん、これからどうなるかは分かりません。
人生に絶対はありません。
でも、今の僕はその未来に向かって進んでみたいと思っています。
そうやって人生が大きく動こうとしていると、不思議な変化がありました。
周りからどう思われるかが、以前ほど気にならなくなったのです。
「あの人にこう思われたらどうしよう」
「嫌われたら嫌だな」
「変な人だと思われたくない」
そんなことが、急に小さな問題に感じられるようになりました。
どうでもよくなった、という言い方とは少し違います。
人間関係を雑に扱いたいわけでもありません。
ただ、
「自分には、もっと大切にしたいものがある」
そう思えるようになったのだと思います。
人は、自分がどこへ向かっているのか分からないときほど、周囲の評価が気になるのかもしれません。
自分の中に判断基準がないから、
「これでいいのかな」
「みんなはどう思うだろう」
と、他人の反応を判断材料にしてしまいます。
でも、自分が大切にしたいものが少しずつ見えてくると、判断基準が変わってきます。
「みんなからどう見られるか」
ではなく、
「自分はどう生きたいのか」
で考えられるようになります。
人からどう思われるかを気にしすぎて疲れてしまう方は、「心の境界線(バウンダリー)とは?優しい人ほど壊れやすい理由と作り方」も参考になると思います。自分と他人の間に適切な境界線を作る考え方についてまとめています。
「この人とは少し距離を置いた方がいいのかな」と迷っている方は、「人間関係を切るか迷ったときの判断基準|距離を置いた方がいい人とは」も参考になると思います。関係を続けるか、距離を取るかを考えるときの判断基準について書いています。
心理学では、自分の価値を周囲からの評価だけに委ねてしまう状態を「他人軸」、自分の価値観や考えを基準に選択することを「自分軸」と表現することがあります。
ただ、自分軸で生きるというのは、好き勝手に生きることではありません。
他人の意見を無視することでもありません。
相手への配慮はする。
迷惑をかけたら謝る。
間違っていたら認める。
大切な人の意見には耳を傾ける。
そのうえで、最後に自分の人生を決めるのは自分だということです。
考えてみれば、全員から好かれることなどできません。
自分では普通に接しているつもりでも、誰かには好かれ、誰かには合わないと思われます。
優しくしたつもりでも、「距離が近い」と感じる人もいるでしょう。
静かにしていれば、「落ち着いている」と思う人もいれば、「何を考えているのか分からない」と思う人もいます。
頑張れば「努力家」と言われることもあれば、「そこまでしなくても」と言われることもあります。
結局、他人が自分をどう評価するかまではコントロールできません。
それなのに、全員から嫌われないように生きようとすると、自分の行動をずっと他人に合わせ続けることになります。
僕も以前は、人からどう思われるかをかなり気にしていたと思います。
相手の表情や言葉を気にしたり、自分の言い方が悪かったのではないかと考えたり。
人間関係で何かあると、家に帰ってからも頭の中で繰り返してしまうことがありました。
でも今は少し違います。
46歳になって、これから親もさらに年齢を重ねていきます。
自分自身も、いつまでも若いわけではありません。
今の家を手放すかもしれない。
住む場所も変わるかもしれない。
働き方も変わっていくかもしれない。
そして、新しい家族との人生が始まるかもしれない。
そう考えると、人生には限りがあることを以前より強く感じます。
限られた時間の中で、
「誰からも嫌われない人生」
を目指すより、
「自分が大切にしたい人を大切にできる人生」
を選びたい。
今はそう思います。
40代になると、人間関係も変わってきます。
昔からの友人と疎遠になることもあります。
職場が変われば、それまで毎日のように話していた人とも会わなくなります。
家族の状況も変わります。
親は年を取り、子どもは成長し、自分自身の生活も変化していきます。
ずっと同じ人間関係の中で生きていくことはできません。
だからこそ、すべての人との関係を必死につなぎ止めなくてもいいのだと思います。
離れていく人もいる。
自分から距離を取る人もいる。
自分のことを好きではない人もいる。
それでいい。
その代わり、本当に大切だと思える人には、ちゃんと時間を使う。
困っていたら支える。
一緒にいるときは、その時間を大切にする。
僕は最近、人間関係は「広さ」よりも「濃さ」なのではないかと思うようになりました。
100人から嫌われないように生きることよりも、本当に大切な数人を大事にできる方が、僕には合っています。
「嫌われてもいい」と思えるようになることは、冷たい人間になることではありません。
むしろ、
「誰を大切にするのかを自分で選ぶ」
ということなのだと思います。
もちろん僕自身、これから大きく環境が変われば、不安になることもあると思います。
親のことを考えて、
「本当に離れてよかったのだろうか」
と思う日もあるかもしれません。
家を手放すことに寂しさを感じるかもしれません。
新しい家庭で思い通りにいかないこともあるでしょう。
それでも、その時その時で自分なりに考えて選択していくしかありません。
人生には、どちらを選んでも何かを失う場面があります。
すべてを守りながら前に進むことは、難しいのかもしれません。
だから僕は、
「誰からも嫌われない選択」
ではなく、
「自分が大切にしたいものを守れる選択」
をしていきたいと思っています。
人に嫌われることを恐れて、自分の人生を止める必要はありません。
誰かにどう思われるかより、
自分は誰と生きたいのか。
何を大切にしたいのか。
残された時間をどう使いたいのか。
40代になった今、その方がずっと大切なことだと感じています。
人生のターニングポイントに立つと、不思議と今まで大きく見えていた悩みが小さく見えることがあります。
僕にとって今が、まさにその時なのかもしれません。
人に嫌われてもいい。
でも、大切な人は大切にする。
誰にでも好かれる人生ではなく、自分が本当に大切にしたい人と、自分が納得できる人生を歩いていく。
今の僕は、そんな人間関係の距離感で生きていきたいと思っています。


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