自己抑制とは何か?|感情に振り回されない思考習慣と3つの整え方【心理学】

草原で立ち止まり未来を考える女性|自己抑制と思考習慣のイメージ 40代看護師のメンタル・思考
感情に振り回されず、立ち止まって考えることが人生を整える第一歩になる。

私自身も自己抑制に悩んできた

実はこれは心理学の話だけではありません。

私自身も感情と向き合うことが多い人生でした。

小学校から高校まで、いじめを経験しました。

嫌なことを言われても言い返すことができない。

本当は悔しいのに何も言えない。

頭の中ではいつも
「やり返したら、もっといじめられる」
そう思っていました。

だから、自分の気持ちを外に出すことができませんでした。


私は「自分を出すこと」が苦手でした

大人になってからも

自分の意見を強く言えない
嫌われないように我慢する

そんな場面がありました。

私はもともと
自分を出すことがあまり得意ではありません。

1対1なら普通に話せるのですが、
大勢になると急に話せなくなることがあります。
自分の意見もなかなか言えません。

思い返すと、若い頃にこんなことを言われたことがあります。

笑っていたときに「何ニヤニヤしてるんだ」
と言われたことがありました。

そのとき私は「自分の笑顔は変なんだ」
そう思ってしまったのかもしれません。

それからどこかで、笑顔を出すことが苦手になりました。

飲み会でもうまく話せるときはあります。
でもそれは、10回に1回くらい。

ほとんどの時間はうまく話せず
お酒ばかり飲んでしまう。

そして「またうまく話せなかった」そう思うこともあります。

今振り返ると
これも一つの自己抑制のクセだったのかもしれません。


なぜ人は感情に振り回されてしまうのか

こんな経験はありませんか。

ついイライラしてしまう
言わなくていい一言を言ってしまう
衝動的に行動して後悔する
感情に振り回されて疲れる

人は誰でも感情に影響される生き物です。

怒り
不安
焦り
悲しみ

こうした感情は自然なものですが、

感情のまま行動してしまうと
人間関係や人生に大きな影響を与えることがあります。

そこで大切になるのが自己抑制(セルフコントロール)という力です。


自己抑制とは何か|心理学でわかるセルフコントロール

自己抑制とは感情や衝動をコントロールする力のことです。

例えば

怒ってもすぐに言い返さない
不安でも冷静に考える
衝動的な行動を抑える

こうした力は精神力ではなく脳の働き
によって生まれています。

心理学では人間の脳には

感情を司る部分
理性を司る部分

があると考えられています。

感情を司るのは、扁桃体

理性を司るのは前頭前野です。

怒りや不安などの感情が強くなると扁桃体が強く働きます。

そのとき、前頭前野が働くことで
「少し落ち着こう」とブレーキをかけることができます。
この働きが自己抑制です。


自己抑制ができる人の特徴

心理学では、自己抑制ができる人には
いくつかの特徴があると言われています。

例えば

すぐに反応せず、一度立ち止まる
感情のまま行動しない
長い目で物事を考える

こうした傾向があります。

ただし、これは性格の問題ではありません。

人は誰でも「怒り」「焦り」「不安」
といった感情を持っています。

大切なのは、感情が出たときにどう行動するかです。

感情が強くなった時に意識していること

怒りや不安が強くなった時ほど、 その場ですぐに言い返したり、判断したりしないことが大切だと感じています。

感情的になっている時は、 どうしても「0か100か」の極端な考え方になりやすいものです。

だからこそ僕自身は、 怒りが湧いた時ほど、 まず深呼吸をしてワンクッション置くようにしています。

すぐに反応しない習慣をつけることは、 その場では難しくても、 あとから自分を守る力になると感じています。

逆に自己抑制がうまく働かないと

衝動的に怒る
感情的な判断をしてしまう
あとで後悔する行動をとってしまう

ということが起こりやすくなります。

これは誰にでも起こることであり、決して特別なことではありません。

感情に振り回されやすい理由については、
不安が消えない理由とは?確認してほしい10のこと|原因と対処法
の記事でも解説しています。


自己抑制は「思考習慣」で変わる

ここで大事なことがあります。

それは自己抑制は生まれつきではないということです。

心理学では、自己抑制は習慣によって強くなる
と考えられています。

つまり、思考のクセを整えることで
感情に振り回されにくくなるのです。

例えば怒りを感じたとき、
「なんでこんなことを言うんだ」と考えると、
怒りはさらに強くなります。

しかし、「この人は余裕がないのかもしれない」
と考えると、怒りは少し落ち着きます。

このように、思考が感情を変えるのです。

実は私自身も、
「自分の性格は変わらないのではないか」
そう思っていた時期がありました。

子どもの頃の経験や
これまでの人生で身についた考え方は
変えられないものだと思っていたのです。

しかし心理学では、思考のクセは
習慣によって変わると考えられています。

新しい考え方や行動を少しずつ積み重ねることで、
感情との向き合い方も少しずつ変わっていく可能性があるのです。

思考のクセについては、
自分を責めてしまう人へ|それは「自動思考」という脳のクセです【心理学で解説】
の記事でも詳しく解説しています。


自己抑制を整える3つの習慣

自己抑制は、生まれつきの性格ではなく
習慣によって少しずつ整えることができます。

ここでは日常生活でできるシンプルな3つの方法を紹介します。


① 一度立ち止まる習慣をつくる

感情が強く出たときは、すぐに反応しないことが大切です。

怒りや不安は、数秒〜数十秒で強くなります。

そのため心理学では
「6秒ルール」という考え方があります。

怒りを感じたとき、6秒だけ立ち止まることで
感情は少し落ち着くと言われています。

例えば

深呼吸する
水を飲む
少し黙る

これだけでも衝動的な行動を減らすことができます。


② 頭に浮かんだ考えを疑ってみる

人は感情が強くなると

あの人は自分をバカにしている
自分はダメだ
もう終わりだ

といった極端な考え方をしてしまうことがあります。

しかしその多くは事実ではなく思考のクセです。

そんなときは、自分にこう問いかけてみます。

本当にそうだろうか
別の見方はないだろうか
違う理由もあるかもしれない

この問いかけだけでも感情は少し落ち着きます。


③ 小さな選択を丁寧にする

人生は、大きな決断だけで変わるわけではありません。

実は、日々の小さな選択でできています。

例えば

怒ったときに言い返すか
少し黙るか
衝動的に決めるか
一晩考えるか

この小さな選択が人生を大きく変えていきます。

自己抑制とは、我慢することではありません。

一度立ち止まり、自分で選ぶ力なのです。


自己抑制が人生を変える理由

自己抑制ができるようになると人生は少しずつ変わります。

人間関係が安定する
感情に振り回されにくくなる
冷静な判断ができる

つまり、人生の選択が変わるのです。

そして人生は、小さな選択の積み重ねでできています。


まとめ|自己抑制は人生を整える思考習慣

自己抑制とは、感情や衝動に振り回されず
冷静に行動する力のことです。

不安や怒りの感情のまま行動するか
それとも
一度立ち止まるかで、人生の結果は大きく変わります。

大切なのは、感情を否定することではありません。

感情に気づき少し立ち止まること。

それが、自己抑制という思考習慣です。

人生は、大きな出来事だけで変わるわけではありません。

日々の小さな思考と行動の積み重ねで少しずつ整っていきます。

そして、人生は何歳からでも整え直すことができます。

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