認知行動療法とは?心理学でわかる「自動思考」の整え方|40代から心を立て直す方法

認知行動療法とは?心理学でわかる「自動思考」の整え方|40代から心を立て直す方法 メンタル・健康思考
思考のクセに気づくことで、心は少しずつ整っていく

私は小学校から高校まで、いじめを経験しました。

嫌なことを言われても、言い返すことができない。

本当は悔しいのに、何も言えない。

頭の中ではいつもこう思っていました。

やり返したら、もっといじめられる

自分が悪いのかもしれない

我慢した方がいい

今振り返ると、

これは 思考のクセ だったのかもしれません。

訪問看護の仕事をしていると、

利用者さんが同じような言葉を口にすることがあります。

「自分は迷惑ばかりかけている」

「もう何をやっても無理だ」

心理学では、こうした思考を

「自動思考」

と呼びます。


認知行動療法とは?心理学でわかる「自動思考」と心の仕組み

こんな考えが止まらなくなることはありませんか。

ふとした瞬間に、

こんな考えが浮かぶことがあります。

自分はダメだ

もっと頑張らなきゃ

失敗したら終わりだ

人に迷惑をかけてはいけない

誰かに言われたわけではないのに、

頭の中でこの声が繰り返される。

そして気づけば

自信がなくなる

気持ちが落ち込む

行動するのが怖くなる

実は人は、

自分の心の変化に

なかなか気づくことができません。

気づいたときには

自信がなくなっている

気持ちが落ち込んでいる

やる気が出なくなっている

そんな状態になっていることもあります。

しかも多くの場合、

「なぜそうなったのか」

自分でもよく分からないのです。

実はこの状態は

特別なことではありません。

心理学では、

この背景に

「思考のクセ」

があると考えられています。

もし

「まだ起きていない未来」を考えて

不安になることが多い場合は、

「未来が不安で考えすぎてしまう人へ|認知行動療法でわかる未来不安の対処法」

の記事も参考になるかもしれません。


心理学で解説する思考と感情の関係

認知行動療法では、

出来事そのものではなく

「出来事の解釈」が感情を作る

と考えます。

同じ出来事でも、

考え方によって

感情と行動は大きく変わります。


自動思考とは何か

認知行動療法では

自動思考(Automatic Thoughts)

という概念があります。

これは

出来事に対して無意識に浮かぶ思考

のことです。

例えば

どうせうまくいかない

また失敗する

自分には価値がない

こうした考えが、

瞬間的に頭の中に浮かびます。

誰かに言われたわけではなくても、

まるで心の中の声のように

繰り返されることがあります。

こうした思考が続くと

自信がなくなる

気持ちが落ち込む

行動するのが怖くなる

など、心は少しずつ疲れていきます。

実は訪問看護の現場でも、

こうした「自動思考」に苦しんでいる利用者さんに出会うことがあります。

「自分は迷惑ばかりかけている」

「もう何をやっても無理だ」

そんな言葉を口にされる方も少なくありません。

しかしゆっくり話を聞いていくと、

それは必ずしも事実ではなく、

これまでの経験から作られた

「思考のクセ」であることが多いのです。

認知行動療法では、

この思考に気づくことが

心を整える第一歩だと考えられています。

感情に振り回される仕組みについては、

「自己抑制とは何か?|感情に振り回されない思考習慣と3つの整え方」

の記事でも詳しく解説しています。


自動思考の仕組み

【出来事】

上司に注意された

  ↓

【自動思考】

自分はダメだ

  ↓

【感情】

落ち込む・不安

  ↓

【行動】

挑戦しなくなる

※認知行動療法では、この「自動思考」が感情と行動に影響すると考えます。

同じ出来事でも

思考が変わると結果が変わります。

⭕️ 別の自動思考が生まれた場合

【出来事】

上司に注意された

  ↓

【自動思考】

改善すればいい

  ↓

【感情】

冷静・前向き

  ↓

【行動】

次は工夫する


自動思考に気づく3つのステップ

認知行動療法では、

自分の思考に気づくことがとても大切だとされています。

ここでは、日常生活でもできる

シンプルな3つのステップを紹介します。


① 今どんな考えが浮かんだか書き出す

まず大切なのは、

頭に浮かんだ思考を言葉にすることです。

例えば

自分はダメだ

また失敗する

迷惑をかけている

このような考えが浮かんだとき、

「今どんな考えが浮かんだのか」

を紙やメモに書いてみます。

これだけでも

思考を客観的に見ることができます。


② その考えは事実なのかを考える

次に、その思考が

本当に事実なのかを考えてみます。

例えば

「自分はダメだ」

と思ったとき、

本当にすべてがダメなのか

うまくいっていることはないか

他の見方はできないか

と自分に問いかけてみます。


③ 別の考え方を探してみる

最後に、

少し現実的な考え方を探します。

例えば

「自分はダメだ」

  ↓

「今日はうまくいかなかっただけかもしれない」

このように

極端ではない考え方

を見つけることが大切です。


認知行動療法で心が少し楽になる考え方

認知行動療法の目的は

ポジティブになることではありません。

大切なのは

思考に振り回されないこと

です。

例えば

「自分はダメだ」

という思考が浮かんだとき

認知行動療法では

こう考えます。

本当にそうだろうか?

別の見方はないだろうか?

すると

「今日はうまくいかなかっただけかもしれない」

という

少し現実的な考え方が生まれます。

これだけで

心の負担は大きく変わります。


私自身も「自動思考」に影響されてきた

心理学を学んだとき、

私は自分の過去を思い出しました。

子どもの頃、

私はずっとこう考えていました。

「やり返したら、もっといじめられる」

だから自分の気持ちを外に出すことができませんでした。

大人になってからも、

自分の意見を強く言えない

嫌われないように我慢する

そんな場面がありました。

今振り返ると、

それも 思考のクセ だったのかもしれません。

認知行動療法を知ったとき、

私はこう思いました。

「思考は事実ではない」

頭の中に浮かぶ考えが

必ずしも現実とは限らない。

そう考えられるようになるだけでも、

心は少し楽になるのではないかと思っています。

また、自己否定が続いてしまう人は

「40代で自己肯定感が下がるのはなぜ?心理学でわかる原因と立て直し方」

の記事も参考になるかもしれません。


まとめ|認知行動療法は「思考のクセ」に気づく心理学

認知行動療法とは、

出来事そのものではなく

出来事をどう解釈するか

に注目する心理療法です。

私たちは日常の中で、

自分はダメだ

また失敗する

人に迷惑をかけている

といった 自動思考 を無意識に生み出しています。

こうした思考が続くと、

自信をなくす

不安が強くなる

行動することが怖くなる

といった感情や行動につながっていきます。

認知行動療法が教えてくれるのは、

自分の思考のクセに気づくこと

です。

思考は必ずしも事実ではありません。

ただの「一つの解釈」であることも多いのです。

自動思考に気づき、

「本当にそうだろうか?」

「別の見方はできないだろうか?」

と立ち止まるだけでも、

心の負担は少しずつ軽くなっていきます。

人は誰でも思考のクセを持っています。

しかしそれは弱さではありません。

気づいた瞬間から、

考え方は少しずつ整えていくことができます。

人生は、

何歳からでも整え直すことができます。

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