訪問看護で出会った“胸に残る一言”

屋外で車いすに座る高齢者を、後ろから優しく支える女性看護師の姿。訪問看護の温かい支援を象徴するシーン。 看護師ライフ・働き方
「寄り添いながら支える力――訪問看護の現場にある、静かな優しさ。」

最近、利用者さんから言われた“ある一言”が、胸から離れない。

訪問看護の仕事は、誰も見ていないところで積み重なる。

家族の代わりに過ごす孤独な時間、緊張感、判断の重さ。

だけれど――ふとした瞬間に「救われる言葉」がある。

その一言に、今日も私は支えられている。

青い制服を着て聴診器を肩にかけ、正面を向いて微笑む女性看護師。訪問看護の現場を象徴するイメージ。
青いユニフォームに聴診器を掛けた女性看護師。利用者さんへ向き合う優しいまなざしが印象的です。

「屋外で車椅子(バギー)に乗る女の子に寄り添い、やさしく介助する女性スタッフの姿。訪問看護の温かいケアを象徴するシーン。」
「寄り添いながら外の空気を一緒に楽しむ看護の時間」

あなたが来ると安心するの


訪問看護をしていると、

本当に “人の生活に入っていく仕事” だと痛感する。

ある利用者さんは、玄関を開けるなり

「ああ、よかった。あなたが来ると安心する」

と笑顔を見せてくれた。

特別なことをしたわけではない。

いつも通り、血圧を測って、様子を聞いて、薬を確認して……それだけ。

でも、

「安心する」

と言ってもらえることは、看護師として最高の報酬だ。

技術より、処置より、

“あなた”が安心をつくる存在になっているということだから。


白いTシャツを着た女性がポーズを取り、笑顔で前向きな表情を見せている様子。自己肯定感や自信を象徴する写真。
前を向いて、自信を持って歩き出す力を象徴する一枚。

見えない努力は、ちゃんと届いている


訪問看護師は、

移動中の暑さも寒さも、

ひとりで判断する緊張も、

誰も見ていないところで頑張っている。

でもある時、ご家族がこう言った。

「あなたがコツコツやってくれてるの、ちゃんとわかってますよ。」

何でもない表情だったのに、

胸の奥にスッと届いた。

見えない努力は、誰かの中で確かに積み重なっている。

自分で思っているより、ずっと。


看護師の価値は“技術だけ”ではない

看護の世界には、

“正しい処置” や “技術” の基準がある。

でも、訪問看護を続けて思うのは――

それだけでは足りない、ということ。

孤独な人が

「あなたが来ると心がラクになる」

と言ってくれた時。

不安が強い人が

「来週まで頑張ってみるね」

と前を向いた時。

それは技術ではなく、

“その人の生活に寄り添った姿勢” が作った変化だ。

看護は、暮らしの中でこそ本領を発揮する。

互いの手をしっかり握り合う二人の手元を写した写真。寄り添い、助け合う信頼関係を象徴するイメージ。
そっと手を重ねるだけで、支え合う力は確かに伝わる。

まとめ|あの日の一言が今も私を支えている

訪問看護は、

正解のない不安を抱えながら続ける仕事だ。

でも、

誰かの生活の中で“あなたの存在そのもの”が力になる瞬間がある。

そして私は今日も思う。

「あの日の一言があるから、また歩き出せる」

看護師として、ひとりの人として。

コメント

タイトルとURLをコピーしました