最近、
利用者さんから言われたある一言が、
ずっと胸から離れない。
訪問看護の仕事は、
誰にも見られない場所で積み重なっていく。
家族の代わりに向き合う孤独な時間。
一人で背負う判断の重さ。
正解が見えないまま進む緊張感。
それでも――
ふとした瞬間に、
心を救ってくれる言葉がある。
その一言に、
私は今日も支えられている。
あなたが来ると安心するの

訪問看護をしていると、
これは本当に
人の“生活そのもの”に入っていく仕事だと痛感する。
ある利用者さんは、玄関を開けるなり
こう言ってくれた。
「ああ、よかった。あなたが来ると安心する」
特別なことをしたわけじゃない。
血圧を測って、話を聞いて、薬を確認する。
いつも通りの、ただの訪問。
それでも――
「安心する」と言ってもらえることは、
看護師としてこれ以上ない報酬だ。
技術でも、処置でもなく、
“あなたの存在そのもの”が安心になっているということだから。
見えない努力は、ちゃんと届いている
訪問看護師は、
暑さも寒さも、移動も、判断も、
すべてを一人で抱える。
誰にも見られず、
誰にも評価されない瞬間の方が多い。
そんなある日、
ご家族が静かにこう言った。
「あなたがコツコツやってくれてるの、ちゃんと分かってますよ」
派手な言葉じゃない。
でも、その一言は
胸の奥に、まっすぐ届いた。
見えない努力は、
ちゃんと誰かの中に積み重なっている。
自分が思っているより、ずっと。
看護師の価値は、技術だけじゃない

看護には、
正しい処置と、正しい判断がある。
でも、訪問看護を続ける中で
はっきり分かったことがある。
それだけでは、人は支えきれない。
孤独な人が
「あなたが来ると、心がラクになる」と言ってくれた時。
不安で動けなかった人が
「来週まで、少し頑張ってみるね」と前を向いた時。
それは技術ではなく、
生活に寄り添い続けた姿勢が生んだ変化だ。
看護は、病室ではなく
暮らしの中でこそ、本当の力を発揮する。
まとめ|あの日の一言が、今も私を支えている

訪問看護は、
正解のない不安と向き合い続ける仕事だ。
それでも――
誰かの生活の中で
**「あなたがいてくれてよかった」**と思ってもらえる瞬間がある。
だから私は、今日も思う。
あの日の一言があるから、
また歩き出せる。
看護師として。
そして、一人の人として。


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